ロシア軍が最大規模273機の無人機攻撃、キーウで死者も…ウクライナとの直接協議で強硬姿勢を崩さず
2025年5月19日(月)11時17分 読売新聞
18日、ウクライナの首都キーウ郊外で、ロシアの無人機攻撃を受けた現場で活動する消防士=ロイター
ウクライナ空軍は18日、侵略を続けるロシア軍が17日夕〜18日朝、無人機273機を投入してウクライナ各地を攻撃したと発表した。ウクライナの複数メディアは、露軍による最大規模の無人機攻撃だと伝えた。プーチン露政権は16日に行ったウクライナとの直接協議で強硬姿勢を崩さず、攻勢も強めている。
ウクライナ空軍によると、無人機攻撃は露西部ブリャンスク州などから行われた。ウクライナ側は約3割を撃墜したが、キーウ、ドニプロペトロウシク、ドネツク各州で被害が出たという。キーウ州当局は18日、女性1人が死亡し、子どもを含む3人が負傷したと発表した。
一方、ウクライナ国防省情報総局は18日、ロシアが19日夜、訓練用の弾薬を搭載した大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を計画しているとの見方を示した。露中部スベルドロフスク州からの発射が想定され、射程は1万キロ・メートル以上だとし、「ウクライナと、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)加盟国を威嚇する目的だ」と分析した。