トランプ大統領、ハーバード大で学ぶ留学生を「15%程度に抑えるべきだ」と主張
2025年5月29日(木)9時51分 読売新聞
学生が出入りする米マサチューセッツ州のハーバード大(4月20日)=中根圭一撮影
【ワシントン=淵上隆悠】米国のトランプ大統領は28日、ハーバード大で学ぶ留学生を「(在学生の)15%程度に抑えるべきだ」と訴え、米国籍の学生を優先的に受け入れる必要があると主張した。ホワイトハウスで記者団に語った。
トランプ氏は、学生全体の約27%を占めるハーバード大の留学生の多さを問題視し、「入学したい米国の学生もいるが、留学生のせいで入れない」と批判した。米政府が多額の資金を同大に拠出しているのに対し、留学生の出身国は資金を出していないと不満を示した。
パレスチナ自治区ガザ情勢を巡る抗議デモを念頭に、「大学は非常に過激化した地域から学生を連れてきている」とも述べた。「我々の国を愛してくれる人たち」に絞って留学生を受け入れたいとの考えを示した。
トランプ政権は、反ユダヤ主義対策が不十分だとして、ハーバード大などへの資金拠出を相次いで凍結した。今月22日には、同大から留学生の受け入れに必要な認定を取り消すと発表し、法廷闘争になっている。