どうする共和党、格の違いを理由にトランプが全討論会ボイコット
2023年8月22日(火)6時0分 JBpress
7人によるグループ・リーグ戦
来年の米大統領選挙に向けて行われる野党・
保守系でトランプ支持のFOXニュースが全米中継、
4つの裁判所から起訴された刑事被告人を次期大統領を
ところが、トランプ氏は8月20日、「討論会には出席しない」(I will not be doing the debates)と自前のSNSで公言した。
「国民は私が誰かを知っているし、
「したがって(顔見世、売名目的の)討論会(複数)には出席しない」
この不参加が今回の討論会だけなのか、
党主催の討論会に参加できる条件は数、カネ、忠誠の3つだ。
①直近3つの世論調査での支持率が1%を超えるか、
②最低4万人の政治献金者がいるか、全米20州で20人の政治献
③
トランプ氏は共和党員・支持者の54%の支持を得て、
政治献金もスーパーPAC「政治活動委員会」
そこから弁護士料1600万ドルを支払ったが、現在手元には現金が
(Donald Trump's indictment-fueled throng of small donors looms over rivals)
(How Trump Uses Supporters’ Donations to Pay His Legal Bills)
トランプ氏の討論会ボイコットの理由は、「宣誓拒否」以外にあるのだろうか。
連邦地裁、ジョージア郡裁判所4つの裁判所での公判が待ち構えて
米主要紙政治コラムニストK氏はワールド・
「いずれにせよ、トランプ氏は
「スペインが優勝した女子ワールド・カップのサッカーで言えば、
トランプ氏は討論会はボイコットする代わりに、かつて「
トランプ擁護vs批判vs玉虫色
一方、トランプ氏以外の大統領候補たちは、
8月21日現在、参加が認められた候補者は以下の7人。
ロン・デサンティス・フロリダ州知事
ビべック・ラマスワミ氏=インド系起業家
ニッキー・ヘイリー元国連大使=インド系
ティム・スコット下院議員=黒人
ダグ・バーガム・ノースダコタ州知事
マイク・ペンス前副大統領
クリス・クリスティ元ニュージャージー州知事
トランプ氏に対する基本姿勢別に分けてみると、
●トランプ擁護
デサンティス、ラマスワミ、スコット、バーガム
●トランプ批判
クリスティ、ペンス
●玉虫色
ヘイリー
(Who's In, Who's Out And Who Might Bail On The First Republican Debate?)
日米韓首脳会談など全く知らない候補者たち
討論会ではバイデン政権の経済、移民、メキシコ国境警備、犯罪、
だが米主要紙のベテラン記者W氏はこう指摘する。
「トランプ氏の選挙演説を聞いていても政策論はほとんどなく、202
「共和党の他候補にも具体的な政策論はあまり期待し
6人が結束して2番手デサンティスを集中攻撃
となれば、トランプ氏を擁護するデサンティス氏らと「2020年の大
デサンティス氏は、
むろん共和党内のトランプ氏に対する熱狂的な支持もあり、
8月に入って、トランプ氏が3回目の起訴を受けた後に、やっと「20
一方のクリスティ氏は、候補者の間では先頭を切って、
さらに「民主党政権が司法を『武器化』(Weapo
ペンス氏も2020年1月6日の議会襲撃事件の際に、トランプ氏から
キャンペーンでも「
またまだ全米的には無名のラマサワミ、バーガム、
これにクリスティ、
(Trump's Republican Opponents Are Still Refusing To Attack Him — Even After Four Indictments)
トランプに代わる本命はバージニア州知事?
1回目の討論会に参加資格条件が整わなかった候補者には以下の3
アイサ・ハッチンソン元アーカンソー州知事
フランシス・スワレス・マイアミ市長
ウィル・ハード元州下院議員
それぞれ支持率や政治資金が参加条件に満たなかったためだが、
さらにここにきてまだ立候補はしていないが、
しかも背後で共和党エスタブリッシュメントが蠢いている。その人物とはバージニア州知事のグレン・ヤンキン氏だ。
政治情報オンラインの「アクシオス」
アクシオスによれば、
①トランプ氏を同党指名候補にしても本選挙では勝てない。
②期待していたデサンティス・
ヤンキン擁立には、億万長者のロナルド・ラウダ—氏やトーマス・
2023年11月のバージニア州上下両院選で共和党が大
(Scoop: Big GOP donors push for Trump alternative)
だとすれば、トランプ氏欠席の今回の討論会は全くの茶番劇でしかなくなる。
しかし、討論会が指名レースの流れを大きく変えたことは何度もある。
例えば、カマラ・ハリス氏(副大統領)は、2019年6月の民主党大統領候補の
(When Kamala Harris and Joe Biden Clashed on Busing and Segregation)
ホワイトハウス奪還を目指す共和党は、トランプという「
筆者:高濱 賛