中国の子どもスポーツ用品の可塑剤、基準の200倍も=中国ネット「どうりで…」「罪深い」
2024年12月2日(月)16時0分 Record China
中国国営の中央テレビ(CCTV)のニュースサイト・央視網は1日、中国の子ども用スポーツ用品から参考基準の200倍超の可塑剤が検出されたと報じた。
可塑剤は、プラスチックなどに柔軟性を与えたり、加工しやすくしたりするために添加する物質。同記事は、「これまでの大量の実験データから、可塑剤に長期かつ多量に接触すると人体の内分泌を妨害し、青少年の生殖・発育に影響を与えることが明らかになっている」と説明する一方、「小中学生がよく使うラケットや縄跳びの縄などのスポーツ用品については、可塑剤の制限値が定められていないことが分かった」と報じた。
そして、このほど福建省品質検査院と寧波市品質検査院が共同で、各種ECプラットフォームや実店舗などから価格帯の違う計112ロットを集めてサンプル調査を行ったところ、26.8%に当たる30ロットが可塑剤含有量の参考基準値を満たしていなかったことが発覚したほか、一部のサンプルからは基準値の200倍以上の可塑剤が検出されたと報じた。
中国のネットユーザーからは「どうりで縄跳びの縄から異臭がすると思った」「罪深い」「全面的に調査すべきだ」「子どもが使うものについて、学校やメーカーは絶対に手を抜かないでほしい」「子どもを害することは国家の根幹を害すること」「食べ物、飲み物、洋服、日用品、あらゆる面で(粗悪品を販売し)子どもたちを害している。頼むからやめて」「可塑剤にそんな影響あるの?」「参考基準は法的に強制性がある基準ではない。文房具やスポーツ用品に可塑剤の使用は避けられず、実際使った方が性能が上がるし製品寿命も延びる。もちろん長期に接触すれば影響はあるかもしれず、就学前の子にプラスチック素材のおもちゃばかりで遊ばせるのは良くない」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)