炊飯器には「置かないほうがよい場所」がある! 故障や感電の原因になることも……

2025年1月23日(木)21時25分 All About

炊飯器を家に設置する際、置くのを避けた方がよい場所はあるのでしょうか。「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが解説します。

炊飯器を家のどこに設置するか、引っ越しの際などに迷ったことがある人もいるかもしれません。置くのを避けた方がよい場所や、気を付けた方がよい場所はあるのでしょうか。
「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが解説します。
(今回の質問)
引っ越しをしたのですが、炊飯器の置き場所に迷っています。置かない方がよい場所、気を付けた方がよい場所ってありますか?
(回答)
熱がこもる場所や水がかかりやすい場所など、避けた方がよい場所も少なくありません。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

置く場所次第で炊飯器の誤作動や感電の原因に

炊飯器が正しく動作しなくなったり、故障や火事、感電の原因になる場合があるため、以下のような場所に置くのは避けるようにしましょう。

熱がこもりやすい場所

・直射日光が当たる窓際
・電子レンジやオーブンの近く
・ガスコンロのすぐ横
・エアコンの真下
・冷蔵庫の上
これらの場所は熱が発生したり、こもったりしやすいため、炊飯器の温度センサーが正確に働かず、炊飯ムラや誤動作が発生する場合があります。

磁石を使う機器の近く

IHコンロなど、磁石を使う機器のそばに置くのもNG。炊飯器の多くは磁力を使ったIH炊飯方式を採用しているので、磁力が干渉する場合があるためです。

アルミが使われた敷物の上

アルミシートや電気カーペットなど、アルミが使われた敷物の上も、アルミ材が発熱することがあるので避けた方がよいでしょう。

水がかかりやすい場所

故障や感電の原因になりかねないので、避けた方がよいでしょう。

家具へのダメージにも要注意

近くのものへ与えるダメージという観点からも、避けたい・注意したい場所はあります。
第一に、家具の近くに置く場合には注意が必要。木製の家具に炊飯器を密着させると、炊飯時の熱により変色するなど、ダメージがたまってしまう場合があります。そのほか、スライド式のテーブルの上などに置く場合は、耐荷重をオーバーしないか要注意。目安として、炊飯器の重さに加えて2〜5kg以上の重さに耐えられる必要があります。
また、食器棚などに設置する場合、炊飯時に発生する蒸気で天板などが劣化しないよう注意しましょう。どうしても引きこもった場所に炊飯器を設置しなければいけない場合は、日立の「蒸気カット炊飯器」や、三菱電気の「蒸気レス炊飯器」など、炊飯時に蒸気が出ないモデルを選ぶのがおすすめです。
この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
(文:コヤマ タカヒロ)

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