【CP+2025】シグマ、衝撃デザインのフルサイズミラーレス「Sigma BF」に来場者の長い列

2025年2月27日(木)17時26分 マイナビニュース


写真関連の展示会「CP+2025」が、みなとみらいのパシフィコ横浜で開幕した。開幕直後から大きな注目を集めていたのが、シグマブースで展示している新製品「Sigma BF」だった。
○Sigma BFに注目
Sigma BFは、独特のデザインと操作性を実現したこの春の注目機種。会場でも注目度がズバ抜けて高く、多くの人が詰めかけていた。
カラーはシルバーとブラックの2種類。カメラとしては意外性のあるシルバーも高いセンスだが、ブラックも従来のマグネシウム合金ではなく、アルミニウムインゴットから削り出されたユニボディの質感とカラーが新たなカメラのブラックを実現していて、デザイン性が高いと感じた。
デザインは、dp2 Quattroのニュアンスも感じさせるやや横長のボディ。前面はフラットで、背面には親指をかけるグリップが装備されているが、コンパクトなので小指が余ってしまい、片手で保持するよりは、きちんと両手で構えた方が安定する。
全体的にシンプルで、ボタンも最小限。ステータスモニター、ダイヤル、再生ボタン、メニューボタン、電源ボタンが配置されているが、ハプティックボタンなので、電源ボタンを除いて物理的に押さずに、軽いタッチと押し込む動作の2種類の動作に対応する。再生ボタンを軽くタッチすると最新の撮影画像を表示し、押し込みで再生画面になる、といった具合だ。
撮影時、画面上はシンプルな表示。そのままダイヤルを回すと、画面上には表示が変わらずに、最後に設定した項目が操作できるようになる。その時、新設されたステータスモニターに設定項目が表示されるので、構図を邪魔せずに撮影設定を変更できる。
ダイヤルの中央ボタンを押すと撮影設定が画面上に表示される。シャッタースピードや絞り、ISO感度はオート設定になっており、ダイヤルで項目を選択して下ボタンでマニュアルに移行する。つまり、通常の撮影モードがなく、各項目をオートから切り替えてマニュアル操作になる。
カメラとしては、SIGMA fpシリーズに比べて大きく異なっているわけではない。センサーはSIGMA fp Lと同様に像面位相差にも対応しており、高速化を実現している。ただ、センサー速度は大きく変わらないとのことで、ローリングシャッター歪みは変わらず発生するという。フリッカーはソフトウェアの進化でより出にくくなっているそうだ。
こうしたデザイン性の高さと独特の機能性、新たな撮影の仕方を実現したのがSigma BFと言えそうだ。なお、CP+期間中にシグマ山木社長のインタビューを予定しており、さらに詳細を掘り下げたい。
シグマブースではそのほか、発表されたばかりの新レンズSigma 300-600mm F4 DG OS | Sports、Sigma 16-300mm F3.5-6.7 DC OS | Contemporaryをはじめとしたレンズ群も展示。自由に試用できるようになっている。
超望遠ズームでありながらF4通しの大口径を実現したSigma 300-600mm F4に対して、広角から望遠までをカバーする便利な望遠ズームSigma 16-300mm F3.5-6.7は、どちらも強いニーズに応える製品と言える。ライバルのタムロン18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDよりも広角に強く、少しずつコンパクトで軽量ということで、まさに両社の競争の結果という印象。
もちろん、それ以外のレンズも試せるようになっており、気になるレンズがあれば試用することが可能だ。
小山安博 こやまやすひろ マイナビニュースの編集者からライターに転身。無節操な興味に従ってデジカメ、ケータイ、コンピュータセキュリティなどといったジャンルをつまみ食い。最近は決済に関する取材に力を入れる。軽くて小さいものにむやみに愛情を感じるタイプ。デジカメ、PC、スマートフォン……たいてい何か新しいものを欲しがっている。 この著者の記事一覧はこちら

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