Apple初の折りたたみiPhoneの報道 iPhoneならきっと...折りたたみ式が乗り越えるべき2つのポイント

2025年4月3日(木)12時10分 J-CASTニュース

ここ最近、Appleのとある動向が大きな話題になっている。

それは、Appleが折りたたみ式iPhoneを開発中という話題である。テクノロジー界隈をにぎわせているが、これはどんなものなのだろうか?

3月から各メディアが報道、米ウォールストリート・ジャーナルも

この手の開発中の内容はすべて予測や憶測、あるいはメディアの見解の域を出ないものだが、情報はどんなに保護しても漏れるものでもあるだけに、「現在の予測」が「将来の事実」になることはよくある。

2025年3月15日、アメリカのウォールストリート・ジャーナルは「Appleが成長回復のために折りたたみ式の製品を開発中」という内容の記事を配信した。

権威あるアメリカの経済誌がこの話題を報道するというのは、やはり「大ごと」である。が、時系列で見ると、ウォールストリート・ジャーナルはむしろ「後発組」だった。各国のテクノロジー関連メディアは、3月に入ってから「折りたたみiPhone」に関する記事を積極的に配信していた。

たとえば、Apple製品の漏洩情報に詳しいアナリストのMing-Chi Kuo(ミンチー・クオ)氏も、3月6日にこの話題に関する記事をMediumで執筆している。

それによると、

・7.8インチの内側ディスプレイ、5.5インチの外側ディスプレイを備えるブックスタイル。
・折りたたんだ際の厚さは9〜9.5ミリ、広げた際の厚さは4.5〜4.8ミリ。
・設計上の制約により顔認証の「Face ID」がなくなり、代わりに指紋認証の「Touch ID」がサイドボタンに内蔵という形で復活。
・最初のプロダクトは2026年第4四半期に量産開始予定。

という計画らしい。

「極限の薄さ」に挑戦か?

クオ氏の指摘でまず注目すべきは、厚さである。

折りたたみスマホは、それが登場した当時は大絶賛を浴びていた。夢にまで見た「急角度で折り曲げられるディスプレイ」が、ついに実現した! 次世代のスマホは、折りたたみ式が主流になるだろう、と。

しかし、現実には折りたたみスマホはそこまで期待通りに普及していない。なぜか?

まず1つ目として考えられるのは、耐久性に対する不安が未だ根強く残っている点だ。

折りたたみ動作を繰り返したら、いつか壊れてしまうのでは? それなら、最初から折りたたむことのできない従来型のスマホを使い続けるのがベターである。

もう1つは、折りたたみスマホ自体の厚さも考慮しなければならない。

「折りたたむ」ということは、厚さが倍になるということである。紙は42回折りたたむと月まで届くと言われているが、それに似た現象がズボンのポケットの中で起きてしまうのだ。

それを解消するには、容赦ない薄さへの追求が必要だ。

上記の「折りたたんだ際の厚さは9〜9.5ミリ、広げた際の厚さは4.5〜4.8ミリ」になるとしたら、iPhone 16の厚さは7.8ミリということから考え、驚異的な薄さを目論んでいるといえるだろう。

Touch ID復活の可能性は?

そして、折りたたみ式iPhoneには、指紋認証のTouch IDが搭載される可能性がある点も気になるところ。

ホームボタンの廃止により、Touch ID搭載機種がAppleのラインアップから失われた。しかし、今でもFace IDよりTouch IDのほうが使いやすかったという人も少なくない。そのあたりが中古市場におけるiPhone SEシリーズの人気にもつながっている。

Appleが推し進めた「Touch IDからFace IDへのバトンタッチ」は、ここへきて逆行の気配が漂っているのだろうか。

が、それは必ずしも悪いことではなく、この流れを好意的に受け取る人も存在するはずだ。なお、折りたたみ式iPhoneの価格は2000ドル〜2500ドルになるという予想も。

もっとも、Appleが本当にこの予想通りに、新製品の開発を行うかは全くの未知数。なにかしらの理由でAppleが折りたたみスマホの分野に手をつけずに終わる......という可能性もあり得る。過度の期待は禁物だ。(澤田真一)

J-CASTニュース

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