国内のAR/VR機器市場が急成長、23年の出荷台数は56万台超‐ソニーが牽引

2024年4月3日(水)10時54分 マイナビニュース

IT専門調査会社のIDC Japanは4月3日、2023年の国内のAR(拡張現実)/VR(仮想現実)ヘッドセットの出荷台数を発表した。2023年通年の同機器の出荷台数は前年比67%増の56万6000台だった。対前年比増の大きな要因はソニーの「PSVR2」の発売によるものだとしている。
ARヘッドセットは前年比32.3%増の4万8000台となった。この成長をけん引するのは「XREAL」に代表されるような比較的安価なコンシューマー向けデバイスだ。2022年から急成長している製品カテゴリだ。一方、コマーシャル向けデバイスはマイクロソフトが市場から撤退して以降、その代わりとなる企業が登場していないとIDC Japanは指摘している。
VRヘッドセットは前年比72%増の51万7000台だった。ソニーのPSVR2に加えて、米Metaが2023年第4四半期に発売した「Quest 3」が、対前年比大幅増につながった。ただ、VRヘッドセットはコンシューマー向けには一定の成功を収めているが、コマーシャル向け市場の開拓はどのベンダーも足踏みしている状況だとIDC Japanはみている。
同社のアナリストである井辺将史氏は、「ARは特にコンシューマー向けデバイスが急成長しているが、主要なユースケースがなく依然として安定的な成長軌道にあるとは言えない。またVRはARに比べるとゲーム向けのユースケースが確立されており、安定的な出荷が見込まれるが、期待されているような成長軌道にはまだ乗れていないだろう」とコメントしている。

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