ポケモンGOに「GOスタンプラリー」登場、ポケストップを巡ってスタンプ集め 日本チームが独自に開発

2025年4月10日(木)11時10分 ITmedia Mobile

ポケモンGOでスタンプラリーを楽しめる「GOスタンプラリー」を4月13日から提供する

 Nianticが4月10日、「Pokemon GO(ポケモンGO)」向けの新機能「GOスタンプラリー」を発表した。
 GOスタンプラリーはその名の通り、特定の場所を訪れることでスタンプをゲットできるスタンプラリーを、ポケモンGOのゲーム上で楽しめるというもの。特定の「ポケストップ」を訪れて、その場所のフォトディスクを回すと、スタンプを集められる。課金は予定しておらず、無料で遊べる。
 遊べるのは特定の場所に限られ、テーマに沿ってスタンプを集めていく。第1弾として、大阪・関西万博でGOスタンプラリーを提供し、4月13日の開幕日から、会場内の特定ポケストップを巡ることでスタンプを入手できる。第2弾として、2025年5月29日から開催される大規模イベント「Pokemon GO Fest 2025」の舞台である、大阪府吹田市で提供する予定だ。
●リアルなスタンプラリーのように、スタンプの傾きや濃さも変化
 GOスタンプラリーをプレイするのに特別な設定や準備は不要で、対象のポケストップ近くを訪れると自動で「スタンプシート」が手に入る。マップ画面の右上に表示されるスタンプのボタンをタップすると、GOスタンプラリーが始まる。その後、対象のポケストップでフォトディスクを回すと、スタンプシートにスタンプを押せる。
 スタンプを押す“体験”にもこだわった。スタンプを押す画面では、モンスターボールを模した円の周囲に三角形のマーカーが左右に動いており、このマーカーが円の頂点に来たタイミングで押すと、スタンプが水平に押される。逆に、マーカーが左右に来たタイミングで押すと、スタンプも左右に傾いて押される。
 さらに、押し方によってスタンプの濃さも変わり、長く押すとスタンプは濃くなり、短めに押すとスタンプは薄くなる。
 スタンプの角度や濃さを一定にしなかったのは、本物のスタンプも、押し方によって角度や濃さが変わるという、リアルなスタンプ体験を追求したため。スタンプが曲がったり薄くなったりしても「失敗」ではなく、どの押され方が「正解」という決まりもない、というのがNianticの考えだ。
 各ポケストップのスタンプは1回しか押せず、押し直しはできない。これもリアルなスタンプラリーと同等の体験につなげたいためだ。Pokemon GO UXデザイナーの石塚尚之氏は「スタンプが傾いていたり、薄かったり濃かったりすることも含めて思い出に結び付く」「どんな風に押されたかのハラハラドキドキを楽しんでほしい」と話す。
 スタンプの色やポケモンはランダムで決定する。異なるイベントで同じ種類のポケモンのスタンプが押される場合もあるそうだが、スタンプにはポケストップの名前や日付が明記されるので、押されるスタンプは、他にはない固有のものとなる。
●集めたスタンプは「スクラップブック」から確認できる
 GOスタンプラリーをプレイした日には、マップの右上にコレクションシートのショートカットが現れる。翌日にこのショートカットは消えるが、GOスタンプラリーをプレイすると再び現れる。GOスタンプラリーをプレイしない日にスタンプを見たい場合は、「自分」のメニュー画面に表示される「スクラップブック」にアクセスすればよい。
 スクラップブックは、ギフトでもらったポストカードを集めた「ポストカードブック」の名称を変更したもの。保存できるスタンプの数に制限はない。
●「ロケーション背景」付きのポケモンがリワードで登場
 スタンプを一定以上集め、スタンプシートに全てのスタンプを押すと、スタンプラリーのテーマに沿ったアイテムやポケモンを入手できる。大阪・関西万博の場合は7つのスタンプを集めるとコンプリート扱いになるが、スタンプシートのコンプリート条件やリワードが出現するタイミングはテーマによって異なる。吹田市のスタンプラリーも7つでコンプリートするかどうかは未定とのこと。
 GOスタンプラリーのリワードで現れるポケモンは、一度マップに戻ってから出現する。これはスタンプラリーが「その場所でしかできないこと」で、そこで現れるポケモンは「ここでしか出会えない」ため。石塚氏によると、こうした出会いを大切にしたいので、必ずマップに戻るようにしたのだとか。
 もう1つユニークな要素として、GOスタンプラリーのリワードで捕まえたポケモンは、各ポケストップにちなんだ「ロケーション背景」が表示される場合があるという。これまでロケーション背景付きポケモンが出現するのは、イベントでのレイドバトルやタスクに限られ、出現確率はランダムだった。しかしGOスタンプラリーでは、スタンプを一定数集めれば、必ずロケーション背景付きのポケモンと出会えるようになるという。
●日本のチームが単独で開発、将来的には海外展開も視野に
 GOスタンプラリーを開発した狙いについて石塚氏は、「世界中の素晴らしい場所の多くがポケストップとして存在している。このポケストップを巡るのも、ポケモンGOらしい楽しい遊び方だと思っている。その遊び方をより充実させ、ポケモンGOらしく提供するためにGOスタンプラリーを提供した」と話す。
 ポケモンGOの新機能は通常、グローバルで開発しているが、このGOスタンプラリーは日本独自の機能であり、日本のチームで開発を進めてきた。スタンプラリーは日本で生まれた文化であり、GOスタンプラリーは日本のトレーナーの要望に応えて開発したという。まずは日本のユーザーに楽しんでもらい、将来的には海外にも拡充していきたいとのこと。
 GOスタンプラリーを楽しめるのは現時点では日本のみだが、海外のユーザーでも、日本に訪れればGOスタンプラリーは遊べる。
 第1弾の場所に大阪・関西万博を選んだ理由について、石塚氏は「万博は、世界中から、多くの文化や催し物が集まる。現在の世界だけでなく、未来の世界も垣間見られる素晴らしい機会。スタンプラリーを巡りながら、文化にも触れてほしい」と話す。
 今後、GOスタンプラリーを遊べる場所をどこまで拡充していくのかは気になるところだが、第3弾以降は決まっていないようだ。「弊社だけでなく、一緒に協力してくださる団体の方々との調整も必要なので、なかなか言いにくいが、まずは日本を中心にたくさん出していきたい」(石塚氏)
 Nianticの担当者によると、地方自治体からも、地方創生を目指してポケモンGOと連動した取り組みができないか、といった引き合いは強いようだ。GOスタンプラリーをきっかけに、有名な観光スポットやレジャー施設だけでなく、地方に根ざしたイベントが増えることも期待できそうだ。

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