航空機の技術とメカニズムの裏側 第481回 身近な航空関連技術(6)グラスコックピット化
2025年4月15日(火)9時5分 マイナビニュース
これまで5回にわたり、新幹線やクルマなどに活用されている身近な航空関連技術についてお伝えしてきた。第6回となる今回のお題は、グラスコックピット化。ただしこれは、「航空関連技術」というよりも「航空機における手法の拡散」という方が正しそうではある。→連載「航空機の技術とメカニズムの裏側」のこれまでの回はこちらを参照。
航空機におけるグラスコックピット化と、その利点
航空機のコックピットがグラスコックピット化するようになって、もう久しい。量産される旅客機だとボーイング767、戦闘機だとF/A-18A/Bホーネットあたりが、グラスコックピット化した機体を大々的に量産した初期の事例といえるのではないだろうか。
当初は主要計器のCRT化ぐらいだったが、対象がどんどん広がり、画面のサイズが大きくなり、そこに表示する情報の種類も増えた。入れ替わりに、機械式計器の数がどんどん減った。スタンバイ計器だけ機械式計器を残す形を経て、最近ではスタンバイ計器までグラスコックピット化(メインとは別に小さなディスプレイを設ける)する事例が増えている。
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