デジカメ出荷、実に13年ぶりプラスに ミラーレスカメラのAF性能が評価される

2024年4月22日(月)21時0分 マイナビニュース

スマートフォンに押されて長らく縮小が続いていたデジカメ市場ですが、2023年は実に13年ぶりにプラス成長に転じました。デジカメ復活のカギとなったのが、オートフォーカス性能に優れたミラーレスカメラの存在。購入にあたって「オートフォーカスの速度」や「オートフォーカスの正確性」を重視する人が増えており、昨今のミラーレスカメラのAF性能向上が多くの人に評価されたことがうかがえます。
調査会社のGfK Japanが、家電量販店などの販売データをもとにした2023年のイメージング市場の販売動向を発表しました。目を引くのが、2023年のデジカメ販売は数量ベースで前年比7%増の120万台となり、2010年をピークに縮小が続いていた状況が改善し、実に13年ぶりにプラス成長に転じたことです。
特に伸びたのが、ミラーレスカメラを中心とするレンズ交換式カメラで、前年比9%増となりました。10万〜20万円の中価格帯の伸びが大きく、この価格帯のシェアは半数近い46%に増加。平均価格も、前年比4%アップの172,000円(税別価格)に高まり、「安さよりも性能重視」の傾向がうかがえます。
レンズ交換式カメラの購入時に重視した点の調査では、「メーカー/ブランド」や「画素数」を上回って「オートフォーカスの速度」を重視した人がもっとも多いという結果に。速度だけでなく「オートフォーカスの正確性」「オートフォーカスの広さや測距点の数」も前年よりポイントが高まっており、カメラ選びの際にAF性能を重視している人が増えています。
ミラーレスカメラは、かつての一眼レフカメラでは難しかった顔認識機能や瞳認識機能が加わり、撮影の腕がなくても簡単に人物にピントを合わせた撮影ができるようになりました。近ごろでは、AIを利用した被写体認識機能が進化しており、猫や犬などのペット、クルマ、バイク、飛行機が認識できるように。人物も、顔が向こうを向いていても人物であることを認識できるようになり、ピントが外れた失敗写真を撮るのが難しいほどになりました。連写性能も一眼レフカメラ時代より大幅に向上しており、一眼レフカメラや古いミラーレスカメラから買い替えた時の満足度は高いといえます。

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