新スマートグラス「Rokid Max Pro」発表 内蔵カメラで“ハンドトラッキング”が可能に 目の前に広がるアプリを指で操れる

2024年4月24日(水)12時8分 ITmedia Mobile

「Rokid Max Pro」はハンドトラッキングが可能になった

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 スマートグラスを開発する中国Rokid(霊伴科技)は2024年4月20日、「Rokid Open Day 2024」と題したイベントを開催し、「Rokid Max Pro(ロキッド マックス プロ)」と「Rokid Station Pro(ロキッド ステーション プロ)」を発表した。Rokid Max Proはメガネ型のディスプレイで、ハンドトラッキングが可能になった。Rokid Station Proはコントローラーとして機能する。日本で販売される予定だが、発売日や価格は未定だ。
 Rokid Max Proは76gの軽量ボディーにMicroOLEDディスプレイ(片側当たりの解像度は1980×1080ピクセル、リフレッシュレートは最大120Hz)を搭載。かけるだけで大きなスクリーンが広がり、映画を鑑賞したり、アプリを操作したりできる。視野の広さを示す視野角(FOV)は現行モデル「Rokid Max」と同じ50度だ。
 Rokid Maxにはない特徴として、ハンドトラッキングが挙がる。Rokid Max Proでは、前方の広角カメラで空間を認識可能になった。Rokid独自開発のAI(深層学習)により、操作に必要な手を高精度に追跡し、測位も可能だという。アプリの切り替えや映像コンテンツの再生/停止などの操作は手だけでなく、コントローラーのRokid Station Proでも行える。
 Rokid Station Proも現行の「Rokid Station」にはない特徴を持つ。こちらも背面にカメラを搭載しているが、空間認識ではなくQRコードの読み取りに利用する。同社によれば、QRコードの読み取り機能は「中国の文化観光博物館の展示シーンで実際にプロダクトとして使用されている」という。例えば、展示物にQRコードが貼り付けられていれば、Rokid Station ProのカメラでQRコードを読み取り、展示物の説明映像をRokid Max Proで視聴できる。
 プロセッサは米Metaの「Quest Pro」にも搭載されている、Qualcommの「Snapdragon XR2+Gen1」を採用。「AR Processor」「AR Co-Processor」「Connectivity」の3つを束ねたもので、AR Co-Processorがカメラ、センサーに関する情報を扱うコア部分を担い、AR Processorでハンドトラッキングなどの入力情報や画像出力を処理。Connectivityを介してグラスと接続したスマートフォンなどと必要なデータを送受信する。
 Rokid Station Proのメモリは12GB、ストレージは128GBで、無線LAN規格としてWi-Fi 6をサポートする。物理キーとして電源ボタン、方向キーなどを搭載。内蔵バッテリーの容量は7620mAhで、5000mAhのRokid Stationより長時間、アプリの操作やコンテンツの視聴が可能だという。

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