日本製鉄、大阪万博コロンビア館に新素材「FeLuce」と「ブリキ」を提供
2025年4月25日(金)21時20分 マイナビニュース
日本製鉄は4月25日、2025年大阪・関西万博のパビリオン「コロンビア館」の内装材に、同社の高意匠性鋼板「FeLuce」および「ブリキ」が採用されたことを発表した。これらの素材は、同館のVIPルームの背面パネルや装飾に使用され、金属本来の美しさと質感を引き立てる役割を果たす。
○「FeLuce」と「ブリキ」が採用
コロンビア館では、建屋躯体に日本製鉄とNSハイパーツが共同開発した「NSスーパーフレーム工法」に加え、内装材として「FeLuce」と「ブリキ」が採用された。
「FeLuce」はヘアライン調の電気めっき鋼板で、壁一面に組み込むことで空間を上質に演出する。また、クリスタル柄と鋳物風柄の「ブリキ」製壁掛けオブジェが、コロンビア館のモチーフである「氷」のイメージを表現している。
同社は、一般的に容器用素材として使用されているブリキを「錫めっきの輝度・外観」という視点で、内装材向けの意匠材として拡販していく新たなスタートを切ったと述べている。
また、大阪万博が目指す「持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献」に沿って、建屋躯体には日本製鉄のマスバランス方式を適用したGXスチール「NSCarbolex Neutral」が採用され、鋼材製造プロセスでのCO2削減にも貢献しているとしている。