Apple、iPadでもiPhone同様にEUのDMA「ゲートキーパー」に 半年の改善猶予
2024年4月30日(火)7時5分 ITmedia NEWS
ゲートキーパーとは、独占的なデジタルプラットフォームを運営し、他社の参入を防いでいる企業を指す。欧州委員会は昨年9月、AppleやAlphabetなど6社をゲートキーパーに指定した。この段階では、AppleはiPhoneのOSであるiOS、アプリストアApp Store、WebブラウザのSafariで他社参入を防いでいるとされていたが、今回これにiPadOSが加わった。
Appleは、iOSでは欧州圏でのサイドローディングの許可やSafari以外のブラウザ選択画面の追加などの変更を行ったが、これらの変更はiPadOSには適用されていない。
欧州委員会は、iPadOSについて市場調査した結果、エンドユーザーがiPadOSにロックインされており、競合するタブレットOSへの移行を阻害していることが明らかになったとしている。
DMAに従わない場合、Appleは世界での売上高の最大10%、違反を繰り返した場合は最大20%の罰金を科される可能性がある。
「フォートナイト」のアプリストアへの登録を巡ってAppleと争った米Epic Gamesのティム・スウィーニーCEOはこの発表を受け、「欧州委員会が市場を競争に開放する素晴らしい動きだ」とXにポストした。