JR東日本、AIで落とし物探しを効率化する新サービスを26年4月に開始

2025年5月9日(金)11時23分 マイナビニュース


東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)は5月8日、findが提供する「落とし物クラウドfind」を活用し、多言語で忘れ物の問い合わせが可能な「find chat」や企業間での忘れ物検索を可能とする「横断検索」サービスを2026年4月に開始することを発表した。
○AIを活用した新サービス提供の背景
同社は年間約200万件を超える忘れ物を取り扱っているという。これまでは直接駅に行くか、電話やチャットを使って問い合わせる必要があり、検索範囲はJR東日本管内に限られていた。利用者がどこで忘れ物をしたか定かでない場合には、個別に問い合わせる手間や探しても見つからないストレスが課題となっていた。
落とし物クラウドfindにより、利用者はスマートフォンから自身で忘れ物情報を入力して問い合わせ可能となる。また、検索範囲は「横断検索」サービスを導入した企業の管轄エリアまで広がる。
なお、同社は引き続き駅や電話での問い合わせにも対応するが、その場合はJR東日本管内の忘れ物のみが検索対象となる。
○find chatサービスの概要
日本政府観光局の発表によると、2024年は訪日外国人が年間3600万人を突破し過去最多となった。find chatはアプリのインストール不要で、メールアドレスによる認証を経てブラウザ上ですぐにチャットによる問い合わせを開始できるサービス。多言語での問い合わせが可能なため、インバウンド観光客の忘れ物にも対応するという。
また、現在は駅で忘れ物を発見した場合に、係員は手入力でシステムに忘れ物の特徴などを登録している。落とし物クラウドfind導入により、係員が忘れ物の写真を登録するだけでAIが忘れ物の特徴を自動で読み取るため、短時間で正確な登録が期待される。
これにより、係員の忘れ物管理に要する業務が簡素化され、タイムリーかつ正確な忘れ物対応が可能となり、サービス品質の向上につなげるとのことだ。

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