"ソース記憶"で新たな備忘録兼ブックマークとして使えるOneNoteの新付箋

2024年6月10日(月)8時49分 マイナビニュース

使うツールが増えたり、見る動画が増えてくると知らず知らずに知識も増えてくる。良いものは忘れないようにブックマークやメモツールを使うが、振り返る機会が少ないとメモを残したことも忘れてしまう。
メモツールを1本に絞ろうとする努力は筆者の場合あまり功を奏さず、その都度近くのツールでメモするようにしている。"大きめのモニタを購入すべし"というファジーなToDoタスクは、GoogleのKeepやFirefoxのPocketなどスマートフォンやブラウザに加えて、Amazonや楽天市場の買いたいリストやお気に入りに載せるし、テキストエディターのマクロやコマンドラインではmemo.txtを呼び出してメモツールにしている。
理想を言えばOneNoteやKeepなどにローカルのmemo.txtを同期させ、異なるデータソースにシームレスにつなげたいところではあるが、カレンダーに記すような銀行や郵便、免許のような期日がマストであるもの、ガントチャートのような継続する業務に関わるようなものでなければ、むしろ"用途"に応じた備忘録は増やした方が目に触れる機会が多くなるので良いと感じている。
そんな中、Microsoft OneNoteの新しい付箋機能が提供されている。OneNoteと統合されたSticke Notes(付箋)アプリは、OneNoteユーザー専用のアプリとしてインストールできるが、インストール後はOneNoteを起動せずとも単独アプリのような形で使える。[Win]+[Alt]+[S]のショートカットが用意されている。
普通の付箋かと侮っていたが・・・・
ソースを記憶する(ソースのキャプチャ)がユニークな"用途"を提供する。ソースとは"ニュースソース"のように使われる源(Source)であり、メモやスクリーンショットがどのソフトウェアの何を扱っていたかもタイトルに付記される。わかりやすく言えば、ブラウザでWebサイトを開いてキャプチャ(スクリーンショットボタン)するとタイトルやURL情報も記録され、付箋のタイトルをクリックするとブラウザが起動し、Webサイトを開く(執筆時、URL情報の記録の方は、EdgeとChromeで可能)。テキストエディタの場合はアプリケーションが起動することはなかったが、ファイル名と保存先のパスが表示される。
もうひとつの特徴が付箋に表示されるメモが使っているアプリケーションに連動して最上位に移動する機能。Webサイトのキャプチャで顕著に表れるこの機能は、特定のWebサイトで作ったキャプチャー&メモが、そのURLを開いたときに最上位に移動する。複数のソフトウェアを同時使用で行う作業など、切り替えのタイミングで途中経過をメモしておけば、ソフトと連動する付箋のメモを見てシームレスに作業を続けられる。
ソフトウェアとファイル/Webページをソースとしてとらえるメモは業務用途では特に役立ちそうだ。ブラウザでアクセスして使うようなSaaS系のツールの数々で起こる業務ではキャプチャとメモで残しておきたいケースがとても多い。筆者の場合も2つのSaaSで4つのタブ、+Webページの5つをブラウザで開かなければうまく進められない特定の業務があるが、これを使えば効率的になりそうだ。
業務以外でも情報収集のために開いているWebページにメモを残してクリッピング、特定キーワードでの検索結果画面を残して付箋によるWebサイトサーチ履歴を作っておくなど使い方は幅広い。今後は、ブラウザ以外のソフトでの起動なども期待したいところだ。付箋のキャプチャから閉じているソフトとファイルを起動できれば利便性に関しては高くなる。

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