富士フイルム、小型軽量化した大口径標準ズーム「XF16-55mmF2.8 R LM WR II」
2024年10月16日(水)10時32分 マイナビニュース
富士フイルムは10月14日、Xマウントの交換レンズ「フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR II」を発表した。大口径標準ズームレンズ「フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR」の後継機種で、最短撮影距離の短縮や小型軽量化を図った。価格はオープンで、12月中旬より発売する。
焦点距離は広角16〜中望遠55mm(35mm判換算24〜84mm相当)。ズーム全域を開放絞り値F2.8の明るさで、かつ最短撮影距離0.3mで撮影できる。最大撮影倍率は0.21倍。レンズ構成は非球面レンズ4枚、スーパーEDレンズ1枚、EDレンズ3枚を含む11群16枚で、レンズ構成の最適化により描写性能が向上。中心部から周辺部まで高解像を維持し、色収差を極限まで抑制している。
また、非球面レンズの超微細加工技術の進化により、従来機よりも輪帯模様の発生が抑えられ、滑らかで美しいボケ味を表現。これら高い描写力を生かして、自然や風景の撮影、滑らかで美しい後ボケを生かしたポートレート撮影などに力を発揮する。
最新のレンズ加工技術により構成レンズが薄くなり、従来モデルからレンズ全長が約11mm短くなり、体積も約37.8%小型化。重さは約37.4%の軽量化に成功し約410gに抑えられた。鏡筒各部に12カ所のシーリングを施した防塵・防滴・-10度の耐低温構造で、最前面のレンズにはフッ素コーティングを施し撥水・防汚性能も高い。
絞り操作時のクリックの有無を切り替えられる「絞りクリックスイッチ」を同社として初採用。クリックなしとすることで、明るさの変化を滑らかにし、より自然な動画撮影を可能としている。インナーフォーカス方式を採用し、リニアモーター駆動により約0.02秒の高速・高精度AFが可能だ。
絞り羽根枚数は11枚(円形絞り)、フィルターサイズは72mm。本体サイズは最大径が約78.3mm、長さが95mm(W端)〜122mm(T端)、重さは約410g。レンズフロントキャップ「FLCP-72 II」、レンズリアキャップ「RLCP-001」、レンズフード、ラッピングクロスが付属する。