着信課金電話からの留守電が残されていました!? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ
2024年12月21日(土)11時15分 マイナビニュース
応答するつもりがなくても、iOS 18で導入された「ライブ留守番電話」を有効にしていると、発信者側が自動音声などを残す可能性があります。
着信課金電話とは、電話をかける側ではなく受ける側が通話料金を負担するサービスのこと。着信課金電話かどうかは電話番号から判断でき、日本では「0120」から始まる電話番号が知られています。国際電話では識別番号800から始まる番号が「国際フリーフォン」として利用されています。
近頃増えているのが、この国際フリーフォンからの電話。iPhoneに着信があった場合、「+800」から始まる電話番号が表示されます。近年、いわゆる「国際ワン切り詐欺」に悪用されているとの報告が多いため、心当たりがない場合は応答せず放置することをお勧めします。「0800」から始まる日本のフリーダイヤルサービスと勘違いしやすいので注意しましょう。
応答するつもりがなくても、iOS 18で導入された「ライブ留守番電話」を有効にしていると、発信者側が自動音声などを残す可能性があります。知らない番号からのメッセージは見たくないし聞きたくない、国際ワン切り詐欺かも知れない相手からのメッセージが記録されるだけでも気分が悪いという場合には、「設定」→「アプリ」→「電話」→「ライブ留守番電話」の順に画面を開き、「ライブ留守番電話」スイッチをオフにしておきましょう。
なお、名前こそ着信課金電話というものの、電話を受けた側が通話料金を負担することはありません。電話に応答してしまったりライブ留守番電話にメッセージを残されたりしても、金銭的な被害は発生しないため過度な心配は不要です。ただし、その番号に電話すると高額な通話料金が発生する可能性があるため、いらぬトラブルに巻き込まれることがないよう着信履歴は早めに削除しましょう。
海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら