坂本龍馬のVRを使った「面接ツール」を転職サイトが開発 「残業ムリ」で拳銃を発砲!
就職・転職活動において「面接」は大きなポイントだが、緊張しすぎて本来の自分をアピールできないことも少なくない。そんなとき、坂本竜馬のような人たらしが「おお〜! よう来たのう! 待っちょったじゃ!」と両手を広げて出迎えてくれたら、どんなに安心するだろう。
そんなユニークなツールを転職サイト「doda」を運営するインテリジェンスが開発し、11月16日放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)が紹介していた。doda編集長の木下学さんは、この意義をこう語る。
求職者の声から感情を分析し、質問内容が変化「面接の場で、フルパワーを発揮して欲しいと思っている。その準備ができるという意味では、使えるツールになる」
この龍馬はもちろん実在せず、バーチャルリアリティ(VR)で作られたもの。目的は「転職希望者の就職面接の練習」だ。龍馬は日本初の起業家で「尊敬できる人物」によく名前があがることから選ばれた。
大澤亜季子キャスターがVR用のゴーグル型装置を頭に着けると、見えている空間はリアルな和室になり、3D映像の坂本竜馬が現れる仕掛けになっている。
「わしゃあ、坂本龍馬っちゅうもんじゃ! よろしゅうな!」
実際に龍馬に会ったことがないので何とも言えないが、歴史上の偉人というよりは体育会系のお兄さんといった雰囲気だ。さっそく「おぬしの長所を教えて欲しいぜよ」などと質問が始まり、大澤キャスターは「ひとりで遊ぶのが得意なところです」などと答えていた。
この龍馬VRは求職者の声から感情を分析し、態度や質問内容が変化する。試しに姿勢を崩すなど不真面目な対応をしてみると、「残業は耐えられるかい?」との質問。
ムリですと答えると、「もう飽き飽きぜよ! これで面接終了ぜよ!」と怒った表情になり、とつぜん胸元から拳銃を取り出して発砲してきた。圧迫面接モードに変わったというが、どこかコミカルで笑える。
面接者によって判断基準に違いを解消する試みも面接の最後には、それまでのやり取りを踏まえて求職者を「コミュニケーションタイプ」「リーダーシップタイプ」「サポートタイプ」「分析タイプ」「好奇心タイプ」の5つに分類し、適した職業を診断してくれる。
面接は受ける側が実力を発揮できないと、会社側も人材を見極めるのが難しい。面接担当者によって判断基準に違いが出てくることもある。こうした問題をテクノロジーで少しでも解消すべく開発された、という発想がユニークだ。
今後は就活イベントなどで体験会を予定しているという。就活に本当に役立つのか疑問もあるが、ゲームのような感覚なのでリラックスして練習ができそうだ。実際の面接で龍馬を思い出せば、少しは緊張がほぐれそうな気がする。(ライター:okei)
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