中国核破砕中性子源2期プロジェクトの建設がスタート
中国科学院高エネルギー物理研究所が明らかにしたところによると、国家重要科学技術インフラである中国核破砕中性子源2期プロジェクトが30日、広東省東莞市で着工しました。
中国科学院高エネルギー物理研究所が明らかにしたところによると、国家重要科学技術インフラである中国核破砕中性子源2期プロジェクトが30日、広東省東莞市で着工しました。建設期間は5年9カ月となります。
第2期プロジェクトでは既に建設済みの中国核破砕中性子源装置をベースに科学研究設備を増設し、主に11台の中性子スペクトロメーターと実験ターミナルを建設し、完成後は中性子スペクトロメーターの数を20台に増やすとともに、新たに中国初のミュオン実験ターミナルと高エネルギー陽子実験ターミナルを追加します。
中国科学院高エネルギー物理研究所副所長でもある中国核破砕中性子源第2期プロジェクトの王生チーフリーダーは「第2期が完成すれば、現在の中性子散乱分野で行えるすべての研究活動が、基本的にすべて実施できる」と紹介しました。
中国核破砕中性子源は中国では初、世界では4台目となるパルス核破砕中性子源で、第1期プロジェクトは2011年9月に着工し、2018年8月に完成するとともに正式に稼働を開始しました。
中国科学院高エネルギー物理研究所東莞研究部中性子科学部の張俊栄副主任は「2018年以降、完成した課題数は1500件を超えており、分野も多岐にわたっている。一つ目はエネルギー分野で、最も際立っているのはリチウムイオン電池で、ほかにも一部のシェール材料、シェールオイル・ガス、水素貯蔵材料、メタンハイドレートなどのエネルギー材料も含まれる」と説明しました。(提供/CRI)
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