米国の核兵器保有数、配備基地はすでに中国・ロシアに漏れた可能性大
37の罪状にすべて無罪を主張
米国は、2023年6月13日、その歴史の一ページに真っ黒な汚点を残してしまった。
大統領経験者が、史上初めて連邦政府(国家)に訴えられ、
米国の最高機密文書の持ち出しを巡り起訴された米国のドナルド・
ジャック・スミス特別検察官が「スパイ防止法」(1917年制定
これを受けて13日はジョナサン・グッドマン下級判事*1がトランプ氏に罪状認否を求めたのに対して、「ノット・ギルティ」
*1=フロリダ地区連邦地裁の裁判官はアイリーン・
連邦裁の保安官がトランプ氏を逮捕、指紋採取したのち(
(
(トランプ氏とともに機密文書持ち出し・
米テレビ各局は13日早朝からヘリコプターを飛ばしてトランプ氏
「ニクソン追放」の時とは対照的
私事で恐縮だが、「大統領の犯罪」といえば、筆者は54年前、
*2=ウォーターゲート事件とは、
国家元首・全軍最高司令官だった大統領がこれほど屈辱を受け、
ニクソン氏とトランプ氏とで共通しているのは、2人とも「
異なるのは、ニクソン氏は起訴・逮捕こそされなかったが、
さらに、ニクソン氏が属した共和党議員の大半は同氏の「犯罪」を認め批判したが、
そして最大の違いは、米国民の3分の1が、トランプ氏の「
さらに共和党支持者の半分がトランプ氏の再選を望んでいること
50年前、「ニクソン追放」を国民の多数が受け入れ、
超保守派ゴールドウォーターが存命なら
6月13日、テレビのインタビューで答えているワシントン・
ウッドワード氏は当時、ウォーターゲート事件をすっぱ抜き、
ウッドワード氏は、13日のテレビ・
「トランプは国家機密文書を持ち出し、
「そこへいくと、犯罪は犯罪でも、
「国家の安全を脅かす犯罪を行った男を今なお弁護している共和党の
「共和党の超保守主義者で愛国者のバリー・
(Former Watergate journalist says he’s not surprised by Trump indictment. Hear why - YouTube)
ヒラリーを起訴せず、トランプは起訴
共和党指導部はじめ、ほとんどの政治家たちはこう主張している。
一、トランプ氏に対するスパイ防止法違反容疑は、
ジョー・
二、トランプ氏のやったことは、ヒラリー・クリントン国務長官(
三、スミス特別検察官が起訴状で上げた37の罪状はそれほどシリ
トランプ氏は、これら3点に加えて「
公判では、こうした点を繰り返し陳述することになるだろう。
共和党票田、白人7割の南フロリダ大陪審
作家でジャーナリストのフレッド・カプラン博士(政治学)は、
一、魔女狩りというが、
二、クリントン氏は誤って同氏のプライベートなアカウントで長官と
しかも露呈した後、FBIの調査に全面協力していた。
(Espionage Act: Trump's indictment relies on an outdated statute—with a very key section.)
真っ向から対立する主張に南フロリダ地区連邦地裁の大陪審がどの
(南フロリダ地区の住民は7割
自分に不利な法律には従わない
こうした機密文書をトランプ氏はなぜ大量にホワイトハウスから持ち出したのか
さすがに、かつてトランプ時代にホワイトハウスで勤務したスタッフたちの中からも「(
だが、トランプ氏の姪で臨床心理士のメアリー・
「
(Mary Trump: Donald likely having ‘tough time’ after indictment - YouTube)
もっとも、それだけではあるまい。
隠し持った機密文書に書かれた極秘情報を何らかの目的で使おうと
保管していた機密文書の中身は目下のドキュメント・
サイバーセキュリティの第一人者、マット・
ドキュメント#19 「米国の核能力」
「フォーマリー・リストリクティッド・データ(FRD=
*3=
ドキュメント#5 「外国の核能力」
日付は2020年6月の「大統領専用デーリー・ブリーフ」(
「外国」
ドキュメント#2 「イランとの交渉後のPDB」
2020年5月9日付のPDBから引用。トランプ氏は、
ドキュメント#14 「外国に対する軍事的選択肢」
「外国」とはイランを指す。
ドキュメント#16 「米国に対するテロ攻撃を支援している外国政府」
「外国」とはサウジアラビアを指す。
2019年11
ドキュメント#7 「一外国指導者とのコミュニケーション」
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とのコミュニケーションと見られる。
トランプ氏は20
ドキュメント#11 「米軍の偶発時の計画」
マーク・
ドキュメント#6 「PDB」
2020年6月4日付のPDBと見られる。前日、トランプ政権は、
このPDBにはそのほかの情報も入っているが、
(What are the Classified Documents in the Trump Indictment? - Lawfare)
タイト氏の推測・解明で、スミス特別検察官が「
マール・ア・ラーゴはスパイ天国
しかも、この最高機密文書が納められた箱は数か月間、
いずれの場所も会員やスタッフだけでなく、
FBI関係者の一人は主要メディアの記者B氏に吐き捨てるように
「元々、マール・ア・ラーゴは外国スパイには格好の標的とされてきた。
スパイ防止法では、
トランプ氏の主張、それを支持する共和党大物政治家たちは、
前出のB氏はこう指摘する。
「共和党は『中国の脅威』論を空念仏(Empty words)
「中国はすでに米国の急所を握っているに違いない」
筆者:高濱 賛
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