「体中を傷だらけに」北朝鮮女子大生“禁断の商売”で衝撃的な姿に
経済難が深刻化する一方の北朝鮮で、覚せい剤など違法薬物犯罪が増加しているという。ちなみに、日本では科学的に合成される覚せい剤と、大麻草やケシ、コカなど植物から抽出精製される麻薬類を法的にも明確に区分しているが、北朝鮮ではこれらすべてを「麻薬」と総称している。
北朝鮮国内のデイリーNK情報筋によると、咸鏡北道(ハムギョンブクト)安全局(地方警察本部)は7~8月に麻薬犯罪の集中取り締まりを行った。背景にあるのは、今年上半期に前年比40%増という薬物乱用の深刻ぶりだ。
情報筋によると、道安全局は7月までにまとめた報告書で、特に清津市での実態に言及。現地ではトンジュ(金主=新興富裕層)はもちろん、専業主婦、青少年までも薬物に手を出していると明らかにした。
だが、北朝鮮の薬物汚染は今に始まったことではない。2000年代にはすでに、小中学生の間にまで薬物が浸透していたとされ、そのような環境で育った人々の中には成人してからも、使用を止められなかったケースが多いと見られる。
そのため薬物の密造や密売で摘発される者の中にも、若年層が少なくない。昨年夏に平安南道(ピョンアンナムド)で摘発された大学3年の女子大生は、入学早々から密売に手を染めていたとされる。
北朝鮮において薬物犯罪は重罪であり、死刑になったケースも少なくない。件の女子大生は極刑こそ免れたもようだが、公開裁判に引き出されたときには「顔や体中が傷だらけで、ひどい拷問にかけられたことがひと目でわかる状態だった」(情報筋)とされ、見守る人々に衝撃を与えたという。
それでも食指を伸ばす人々が後を絶たないのは、ほかに儲かりそうな商売があまり見当たらないからだ。あるとすれば、韓流コンテンツの密売や金(ゴールド)の密輸出などだが、刑罰の重さはいずれも差はない。
もっとも、今まで薬物犯罪の主流だった覚せい剤は、やや下火になっているようだ。当局による国境警備の厳格化で、原材料の中国からの密輸が難しくなっているのが理由のようだ。
そのかわり、アヘンの乱用が増えているとの情報もあり、動向が注目される。
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