「2020年を犠牲にするつもりはない」マクラーレンF1、開発移行時期も念頭にさらなる改善に期待
マクラーレンF1チームは、2019年に起用したカルロス・サインツJr.とランド・ノリスとの契約を早々に更新し、2020年も同じドライバーラインアップでシーズンを戦うことを決めた。コンストラクターズランキング4位を獲得して中団チームのトップに上り詰めた彼らは、2020年シーズンにその成績をどこまで伸ばせるだろうか。
マネージングディレクターとしてチームを率いるアンドレアス・ザイドルは、マクラーレンは今年もあらゆる分野を改善できると考えており、新たな技術規則が導入される2021年型マシンの開発を始める前に、2020年シーズンを無駄にするつもりはないとチームの公式サイトで語った。
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Q:2020年、マクラーレンはどの分野で改善できるか?
アンドレアス・ザイドル(以下、ザイドル):すべての分野だ。我々の目標は将来的にこのスポーツでもう一度ベストな存在になることだが、現時点ではそこから程遠いところにいる。良いシーズンを過ごしたことに浮かれるつもりはない。我々は謙虚にいて、ライバルたちに敬意を払い続ける。
自分たちの弱点をわかっているし、それを改善するために立てた計画に沿って懸命に仕事を続ける。もう一度成功することができるはずだと私は楽観視しているが、年を追うごとに何を達成できるのかということについては現実的になる必要がある。
Q:『MCL33』(2018年型)から『MCL34』(2019年型)にかけて大きなステップアップを果たしたが、2020年は『MCL35』に何を期待できる?
ザイドル:まず最初に、2020年シーズンの準備に関して、ファクトリーで進歩が見られたことに私はとても満足している。我々は2019年にMCL34の抱えていた弱点をかなり理解できており、それを改善するためにチーム全体がどれほど懸命に協力しているかというのを見るのは素晴らしいことだ。
次のステップに進み、それがトップ3チーム(メルセデス、フェラーリ、レッドブル)との差を縮めることになると私は楽観的に考えている。
Q:マクラーレンは2020年のどの段階で2021年型マシンの開発に移行するか?
ザイドル:みんなと同じように、我々は良いスタートを切りたい。2020年型マシンのスピードは、いつ2021年型マシンの開発にすべてのリソースをつぎ込むかというのをある程度決めることになるだろう。毎年難しい状況だが、2021年には技術規則が変わるので、今回はより極端な状況だ。
我々は2020年を犠牲にするつもりはない。途切れることなく改善を行うためにも、チームにとって開発は重要であるし、良いシーズンを過ごしたい。
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