「厳しい教育をしている」一軍ヘッド就任の阿部コーチと原監督の関係に大久保コーチが言及
(C)Getty Images
2023年、Bクラスからの巻き返し、そしてペナント奪還も見据える巨人は、コーチングスタッフの新たな体制のもと、シーズンに挑む。その中でも阿部慎之助一軍ヘッド兼バッテリーコーチの存在が注目を集めている。
今季よりその座に就いた阿部ヘッドは現役時、2000年にドラフト1位で巨人に入団、19年間の現役生活の後、引退翌年の2020年より二軍監督を務め、一昨年より一軍の作戦コーチなどを歴任。昨年10月、ヘッド兼バッテリーコーチへの昇格が発表された。
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同ポストは言うまでもなく、指揮官である原監督監督に最も近いポジションであり、時には監督と同様の役割を担う。また、川相昌弘総合コーチや元木大介作戦兼内野守備コーチといった、年齢が上のスタッフもいる中で、チーム全体をどのように取りまとめていくのかも含め、その手腕はキャンプ前より関心が寄せられている。
そして、同じく巨人首脳陣の1人である大久保博元打撃チーフコーチが、今季の阿部ヘッドについて興味深いコメントを語っている。
球界OBであり、現役時はロッテや中日でプレーした愛甲猛氏のYouTubeチャンネル『愛甲猛の野良犬チャンネル』に大久保コーチがゲスト出演し、1月19日配信となった「【2話目】巨人軍打撃コーチ デーブ大久保さん 再登場
動画の中で大久保コーチは「阿部ヘッドが大切な役目をしなければいけない」と述べており、その理由として監督に対し、苦言を言うことも求められ、さらに他のコーチよりも密接な位置づけであることなどから「重要なポストだと思う」と説明している。
また、指導者は選手によって伝え方が様々なパターンが必要としながら「僕らは『翻訳家』でなければダメ。(阿部ヘッドに)それをやって欲しい」と指摘。
その上で愛甲氏も、かつて中日や阪神で監督を務めた星野仙一さんを「名参謀」として支え続けた島野育夫さんを例に挙げ「阿部ヘッドには星野さんの時の島野さんみたいになってもらいたい。選手も守るし、監督も守るし、すごかった」とアドバイスを送りながら、自身の現役時を振り返った。
続けて大久保氏も「原監督はプライベートで行われる食事会などでも阿部ヘッドを連れて行く」とグラウンド外でも行動を共にしていると話し、加えて「我々以上に厳しい教育をしている」として、両者の関係に言及している。
まさに、今季よりさらなる重責を負うこととなる阿部ヘッドが「英才教育」の真っ只中と語る大久保コーチと愛甲氏。その上で「(巨人は)良い組織になるとは思う」と大久保コーチが見込みを述べると、愛甲氏も「いずれ『阿部監督』にならなければならない」と主張するなど、若き指導者を称えた。
チーム再建のためにも、阿部ヘッドの役割は大きく、「未来の指揮官」としての育成も重要だ。今季の原巨人のベンチワークは、選手のプレーとともに大きな見どころと言えるのではないだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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