【巨人】原監督の投手陣起用にレジェンドOBから「待った」がかけられる理由

2023年9月20日(水)12時12分 ココカラネクスト

今季は若手の積極起用も目立つ原監督(C)Getty Images

 4位・巨人はいよいよ残り10試合となった。9月20日からは優勝を決めた阪神との2連戦(甲子園)に臨む。

 阪神との初戦先発は山崎伊織、2戦目は赤星優志が予定されている。現在3位DeNAとのゲーム差は2・5。24日から控える直接対決の3連戦(横浜)を前に一戦必勝、負けられない戦いが続きそうだ。

【動画】18日の試合、6回に吉川が7号ソロを放ったシーン

 一方今季もここまで4位と苦しい戦いを強いられているチームにおいて、投手陣起用に球団OBから厳しい目が向けられている。

 かつて巨人のエースとして一世を風靡し、監督も務めたレジェンドOBの堀内恒夫氏は19日に自身のブログを更新。その中で最近の巨人の投手起用について触れている。

 同ブログ内では2試合連続サヨナラ勝ちとなった、17、18日のヤクルト戦(東京ドーム)に関して「何はともあれ勝って良かった」としつつ、投手陣には「危機感を感じている」と言及。

 具体的には「入団したばかりのピッチャーが中途半端に使われて小さくまとまって終わってしまう」ことを危惧。さらには「昨年投げていたピッチャーがどうして今年出てこれないのか」「そのことにしっかりと向き合わないといつまでたっても目新しいピッチャーの使い回しのようなチームになってしまうよ」とつづり、しっかりした育成システムの構築を求めた。

 6回に吉川尚輝の7号ソロが飛び出し、延長12回の増田大輝のサヨナラ打が注目を集めた18日の試合では、一方で投手陣の乱調も目立った。

 先発のフォスター・グリフィンが5回2安打無失点で降板後、2番手で6回から登板した育成出身ルーキーの松井颯は先頭に四球を与えるなど、この回2四球と自らの悪送球で無死満塁のピンチを招いた場面で降板。さらに延長12回に7番手で登板した平内龍太も先頭に四球を与え、犠打を許した後、一死二塁で迎えた山田哲人に初球から変化球を多投したあげくに四球を与え、交代が告げられた。

 松井颯、平内ともに19日に登録抹消となったが、この試合は申告敬遠を含め「10四球」を記録。近年の課題とされる与四球の多さが浮き彫りともなった試合だった。

 堀内氏は同ブログ内で〝お手本〟として、今季快進撃を続け、10勝をマーク、最優秀防御率のタイトル獲得が濃厚となっているプロ3年目の阪神・村上頌樹や広島の高卒4年目左腕・玉村昇悟の名前を挙げつつ、チーム強化のためには「いい素材をじっくり寝かして順繰り1軍に上がってくるように」求めた。

 チームにとっても現在リーグワースト2位となっているチーム防御率(3・50)の改善含め、投手王国再建は近年抱えている大きな課題の一つでもある。

 有力OBの愛ある助言をどう受け止めるか。今後の起用も注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「原監督」をもっと詳しく

タグ

「原監督」のニュース

「原監督」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ