F1、パドックに出入りするスタッフ全員に対し新型コロナウイルスのワクチン接種を義務化
F1は2022年にパドックに出入りするすべてのスタッフに対し、例外なく新型コロナウイルスのワクチンの完全接種を義務付けた。
2022年のF1は、史上最多の23戦のシーズンを迎えようとしている。世界の多くの国々で制限が緩和されているが、F1が訪れる圧倒的多数の国ではワクチンの完全接種が要求される。したがってF1は、パドックに出入りするすべての個人を対象に、接種義務を強化することを決定した。この指示は先月のFIA世界モータースポーツ評議会において承認された。
「F1は例外なしに、すべてのレース帯同者に対し、ワクチン接種の完了を要求することになる」とフォーミュラワン・マネジメントの広報担当者は語った。
スポーツイベントに関連するワクチン接種の義務化は最近注目を浴びるようになった。テニスのスター選手ノバク・ジョコビッチが、全豪オープンへの参加を拒否されたことで議論が起きたからだ。そこへ至るまでには、ジョコビッチとオーストラリア政府との間の法廷闘争が大々的に報道されていた。
2022年のオーストラリアGPは4月8〜10日に予定されており、これまでのところイベント開催にはゴーサインが出ているが、F1は地元政府とF1関係者の間のワクチン接種についての争いを避けることを強く願っている。
F1はこの2年、新型コロナウイルスのパンデミックにうまく対処してきた。パドック内だけでなく、各チームの拠点や職場においても特別な対策と定期的な検査を実施し、感染者数を抑えてきた。
多くの国が徐々に安全対策を緩和しているものの、感染力の強いオミクロン株のせいで過去1カ月の感染率は上昇している。そのためF1のスポーツディレクターを務めるスティーブ・ニールセンは、大きな混乱なしに2022年のスケジュールを進めるF1の手腕に引き続き注意を払っている。
「少しも心配していないといったら嘘になる。私は懸念を抱いている」とニールセンは今年1月に語った。
「我々が数カ月前に抱いていたであろう、パンデミックが収まってきたという楽観的な考えは、この2、3週間のうちに否定された」
「状況は絶え間なく変わっている。パンデミックの初めから、状況はどの地域に行くかによって良くなったり悪くなったりしてきた」
「昨年や今年の初めにはさらに厳しい対策を一部目にしたが、国々はいっそう堅牢な手順を実施して、ウイルスとともに生きることを学んでいる」
「そうした国々が国外からの訪問者の受け入れを継続できることを願っている。それが我々がチャンピオンシップを運営するにあたって必要としていることで、言うまでもなく非常に重要なことだ」
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