NASCAR第4戦:トヨタのカイル・ブッシュが通算200勝王手。下位シリーズはスープラ3連勝
モンスターエナジーNASCARカップは3月10日、アリゾナ州エイボンデールで第4戦フェニックスが行われ、カイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)が優勝を飾った。この週末、カイル・ブッシュは下位シリーズでも優勝を挙げており、NASCAR上位3シリーズ通算200勝にあと1勝まで迫っている。
NASCAR序盤のアメリカ西部3連戦。その2戦目となる第4戦はエイボンデールにあるISMレースウェイを舞台に争われた。
予選ではライアン・ブレイニー(フォード・マスタング)がトップ。2番手にチェイス・エリオット(シボレー・カマロZL1)、3番手にデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)、4番手にカイル・ブッシュが続いた。
決勝レースは1マイル(約1.6キロ)オーバルを75周、75周、162周の3ステージ合計312周で争われた。計算上、ステージ1と2に関しては無給油で、ステージ3に関しても1度の給油で走りきれる周回数が設定されたことになる。
スタートでは2番手のエリオットがブレイニーを交わして、トップでターン1に飛び込んでいく。しかし、スタート前の加速が早すぎたか、エリオットはスタート/フィニッシュラインを越える直前でブレイニーの前に出ていたことが判明し、ドライブスルーペナルティを受けてしまった。
これでポジションを取り戻したブレイニーは、ピットタイミングなどでポジションを落としたものの、71周目のリスタートでトップに返り咲くと、そのままチェッカー。2位にアリック・アルミローラ(フォード・マスタング)、3位にジョーイ・ロガーノ(フォード・マスタング)が続いている。
ステージ1からのインターバルで上位陣がピットに向かったため、ステージ2スタート時にはカイル・ブッシュがトップ、2番手にハムリンが続く体制となる。このステージ2はイエローコーションが出ない展開が続き、カイル・ブッシュがラップリーダーとして周回を重ねていく。
しかし、ステージフィニッシュまで残り3周のタイミングでアレックス・ボウマン(シボレー・カマロZL1)がスピンしたことで、イエローコーションが導入されると、そのままフィニッシュを迎え、カイル・ブッシュがステージ2を制する形になった。
迎えた最終ステージは序盤、コーションが頻発する状況となり、ここで各陣営のピット戦略が分かれて順位が変動していく。
ステージ2を制したカイル・ブッシュ擁するトヨタ勢は、無給油で完走できるぎりぎりの周回数にあたる残り90周を切って出されたイエローコーションのタイミングでピットイン。カイル・ブッシュが4番手、ハムリンが9番手、マーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)が12番手から挽回を目指した。
カイル・ブッシュはレース残り20周というタイミングで2番手までポジションを上げると、残燃料が厳しくなるなか、トップを走るブレイニーを追い詰めていく。
そしてレース残り16周でバトルを制したカイル・ブッシュがトップに返り咲くと、その後は後続を引き離してトップチェッカー。2019年シーズン初優勝、キャリア通算52回目のカップ戦勝利を成し遂げた。
■前戦はペナルティで勝利逃したカイル・ブッシュ「悪い思い出を払拭できた」
また、カイル・ブッシュは9日に行われたエクスフィニティ・シリーズ第4戦でも優勝してエクスフィニティ2連勝。トヨタ・スープラにシーズン3勝目をもたらしている。
これにより、カイル・ブッシュはカップ、エクスフィニティ、トラックシリーズでの通算勝利数を199とし、節目の通算200勝にあと1勝と迫った。
「(239周目に)レースが再開された時、フィニッシュまで燃料はぎりぎり保つだろうと思っていた」とカイル・ブッシュ。
「だから、とにかく激しく攻めて、そのあとに燃料をセーブすればいいと思ったんだ。(終盤に)ブレイニーを交わした後、少し燃費走行をすることができたから、タイヤを守ることに専念しながら、トラフィックを処理していたよ」
「先週は本当に馬鹿げたミス(ピットレーンの速度違反)で勝利を逃したから、この勝利で悪い思い出を払拭できたと思う」
2位はトゥルーエクスJr.が獲得して、トヨタがワン・ツー。3位にブレイニー、4位にアルミローラが続いた。
モンスターエナジーNASCARカップ第5戦は3月17日、カリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイで行われる。
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