【角田裕毅F1第3戦展望】開幕から続く問題は解決せずも、FP1から好感触。ドライビング面もさらなる改善を目指す
アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)がクラッシュして赤旗が出るなど、荒れたセッションとなったF1第3戦オーストラリアGP初日のフリー走行1回目。60分にも満たない走行時間となったこのセッションで、角田裕毅(RB)は終盤まで3番手だった。最終的に5番手に終わったが、RBのガレージのなかは、平穏な空気が流れていた。
「今シーズン、ここまでで一番いい初日でした。FP1の走り始めからクルマの感触はよかったです」
角田はそう振り返る。そこで、フリー走行2回目へ向けて、角田はいくつかのトライをした。そのひとつがダンパーの調整だった。
「じつはバウンシングの問題を開幕戦から抱えていて、いろんなことをやって改善しようとしているのですが、なかなか改善できていないという状況だったんです。そこで今回ダンパーで試してみたのですが、あまり変わらなかったです」
こう説明する角田は、ダンパーの調整以外にも、セットアップ面でもいくつもの変更を行った。
「今日はいろんなことを試してみましたが、結局のところ、土曜日以降に向けては、そこまで大きく変える必要はないかと思っています。ただ、クルマをもっとよくできると思うので、これからデータを見て、エンジニアとともにセットアップを仕上げていきたいと思います」
マシンのセットアップだけでなく、ドライビングにも改善の余地があると角田は言う。というのも、フリー走行2回目の自己ベストタイムは同じタイヤでの2アタック目だった。
「1回目は失敗しました。なので、ドライビング面でももう少し改善できる余地はあると思っています」
ベストタイムで10番手だった角田。ロングランはどうだったのか。というのも、ロングラン後の角田のタイヤを見ると、少しグレイニングが確認されたからだ。しかし、角田はそれほど心配はしていない様子だった。
「グレイニングはこのサーキットて走るうえで、最大の課題で、ほかのドライバーもたぶんみんなグレイニングはあると思います。それをどうマネージメントするかですね」
最後に土曜日に向けて、こう語った。
「これからセッティングをさらに突き詰めて、予選でQ3へ進出できるクルマに仕上げたいです。できる限りの準備をして、自信を持って予選に臨み、Q3へ行けたらと思います」
チームメイトの地元で力強い走りで初日を終えた角田。自身のシーズン初ポイント獲得に向けて、視界は良好だ。
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