悲願のSF初優勝を狙う。WECワールドチャンピオン小林可夢偉【2021年SFドライバー紹介】
2021年シーズンの全日本スーパーフォーミュラ選手権は4月3〜4日に富士スピードウェイで開幕を迎える。第1戦を前に、2021年シーズンを戦うスーパーフォーミュラのドライバーたちのこれまでのレースキャリアやドライバーとしての特徴などを紹介する。今回はスーパーフォーミュラに参戦7シーズン目を迎え、WEC世界耐久選手権の2019/20シーズンではワールドチャンピオンに輝いた小林可夢偉(KCMG)だ。
元F1ドライバーであり、現在は国内外の様々なカテゴリーで活躍中の小林可夢偉。4輪レースにデビューして以降はヨーロッパでレースをする機会が多く、2005年にはフォーミュラ・ルノー2.0のイタリアシリーズ、ユーロシリーズでチャンピオンを獲得。2009年にはGP2アジアシリーズでタイトルを手にした。
2009年の第16戦ブラジルGPでF1デビューを飾り、そこから2014年まで合計75戦に参戦。2012年の日本GPでは、日本人として3人目となる3位表彰台を獲得した。2013年は参戦の機会はなかったが、アジア人としては初めてスクーデリア・フェラーリと契約し、WECにAFコルセからLM-GTE Proクラスに参戦したほか、F1のパドックにも姿をみせる機会があった。
2015年からはスーパーフォーミュラに参戦。最初の2年はチームルマン、2017年以降はKCMGから参戦し、6シーズンを戦った。そのなかで何度か優勝争いに絡むレースをみせるも、あと一歩届かないレースが続き、これまでに5回の2位表彰台を獲得しているが、優勝はまだない。
一方、WECでは、2016年からTOYOTA GAZOO RACINGのメンバーとして、LMP1クラスに参戦。ル・マン24時間レースでは、なんども優勝争いを繰り広げるが優勝を果たすことができず、特に2019年と2020年の大会ではトップを快走している状態から不運なトラブルに見舞われ、勝利を逃している。それでも、2019/20シーズンは4勝を挙げる活躍で、この年のワールドチャンピオンに輝いた。
このほかにも、様々なレースに参戦しており、毎年1月に開催されるデイトナ24時間レースでは、2019年と2020年には総合優勝を飾っている。
フォーミュラEの2017-18シーズンの開幕ラウンドである香港大会にも出場した経験を持つほか、日本では、2018年にスーパーGTのGT500クラスにヘイキ・コバライネンと組んでフル参戦し、1勝をマークしている。
2021シーズンもスーパーフォーミュラではKCMGからエントリーし、悲願の初優勝を狙う。またWECも引き続き、TOYOTA GAZOO RACINGから参戦となり、新しく登場するハイパーカーをドライブすることとなる。
■スーパーフォーミュラ:2020年シーズン戦績
出場:5回
優勝:0回
2位:0回
3位:0回
ポールポジション:0回
エンジン:トヨタ
獲得ポイント:8
獲得有効ポイント:8
ランキング:16位
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