ノリス、MCL60のドラッグの大きさにショックを受けたと明かす「DRSが助けになっているとは思えない」
ランド・ノリスはマクラーレンの2023年型マシン『MCL60』について、DRSの助けがあったとしてもそのストレートスピードは散々なもので、特に土曜日には大きな足枷となっていると強調した。
マクラーレンはF1第3戦オーストラリアGPで2023年の初ポイントを獲得した。ノリスとチームメイトのオスカー・ピアストリはメルボルンの大混乱をかわし、波乱の1日の終わりにノリスが7位、ピアストリが9位に入賞した。
マクラーレンのふたりは、主に空力効率の欠如に起因するMCL60のマシンパフォーマンスに苦戦してきた。DRSがオープンになっていても、設計上ドラッグが過度にあることが、理論的にマシンの最大速度に影響を及ぼしている。
「僕たちのストレートスピードはすごく遅い。DRSが助けになっているとは思えない」とノリスはメルボルンで説明した。
「DRSがあってもどれだけ遅いか、DRSをオープンにしてもどれだけドラッグが大きいかということに、今もショックを受けている。僕たちが時速数km速くなったとしても、時速10kmから15kmを稼いでいるマシンもいるから、レベルが違う。だから今のところ土曜日が僕たちの最大の弱点だ。特に(アルバートパークの)4カ所のDRSゾーンでは、どうしたって僕たちに有利にはならない」
「でもそのことは理解している。どうしたらもっと改善して効率的にできるか、その方法を見つけるために熱心に取り組んでいるところだ」
レースがない4月の3週間のうちに、マクラーレンは多くのマシンアップデートの準備のために懸命な作業を行う。そのうちの一部は次のアゼルバイジャンGPに間に合うよう導入される予定だが、夏半ばまでにはBスペックのマシンがコースに登場するとみられる。
しかしノリスは、短期間で大きな進歩があるとは期待していない。
「大幅に改善するにはしばらく時間がかかるだろう。僕たちは努力しているけれど、土曜日が難しい状況になるのはきついし、日曜日はさらに厳しくなる」
「でも、オーストラリアGPのような日があるから、ハードワークが報われることは保証されている」
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