レッドブル&HRC密着:鬼門のひとつである上海で最前列を独占。セットアップ変更が功を奏したフェルスタッペン
F1第5戦中国GP金曜日の『レッドブル&HRC密着』レポートでも触れたように、ドライコンディションになった土曜日の中国GPは、レッドブル・ホンダRBPTが本来の力を発揮した。
午前中に行われたスプリントでは4番手からスタートしたマックス・フェルスタッペンが優勝。午後に行われた予選でもフェルスタッペンがポールポジションを獲得するとともに、チームメイトのセルジオ・ペレスも2番手につけ、フロントロウを独占した。
またフェルスタッペンは今回のポールポジションで、1999年のミカ・ハッキネン(マクラーレン)以来となる開幕から5戦連続ポールポジション獲得となった。次のマイアミGPでポールポジションを獲得すれば、1988年のアイルトン・セナ(マクラーレン)と1992年のナイジェル・マンセル(ウイリアムズ)に並び、その次のエミリア・ロマーニャGPでもポールポジションを獲得すれば、1993年にアラン・プロスト(ウイリアムズ)が樹立した歴代最多となる開幕7戦連続ポールポジション獲得となる。
今回、フェルスタッペンがポールポジションを獲得できた要因は、RB20の戦闘力の高さであることは間違いないが、予選3番手のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が「最後のアタックで1、2コーナーでミスしていなければ、2番手を狙えたかもしれない」と語っているように、RB20が上海のコースで手放しで圧倒的に速かったというわけではない。
むしろ、フロント・リミテッド(フロントタイヤに厳しい)でアンダーステア傾向というF1のサーキットでは珍しいレイアウトの上海インターナショナル・サーキットは、レッドブルにとっても、フェルスタッペンのドライビングスタイルにとっても、鬼門のコースのひとつだった。
それでもフェルスタッペンが上海で孤高の速さを見せつけることができたのは、スプリント後に行ったセットアップ変更だった。
フェルスタッペンはこう振り返る。
「スプリントの後、いくつかのアイデアを(セットアップに)採り入れたんだ。それが予選でうまく機能し、さらに速くなった」
ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎(トラックサイドゼネラルマネージャー)も今回の中国GPはスプリント後のセットアップ変更が鍵を握ると語っていた。
「セットアップ変更のチャンスが昨年のスプリント・フォーマットよりも増えたので、向上しろが大きくなり、チームの総合力が問われる。特に中国GPは5年ぶりなので、初日にセットアップを外してくるチームが出てくると思いますが、今回は2日目にセットアップを変更できるので、そこでどう調整できるかで予選と日曜日のパフォーマンスも変わると思います」
今回のフェルスタッペンのポールポジションは、レッドブルにとってもうれしい100回目の記念のポールポジションとなった。それをスプリント・フォーマットの中国GPで達成したレッドブル。王者に相応しい見事な予選だった。
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