「負けるなんてありえない」“強者”井上尚弥に挑むネリは意気軒昂 母国メディアも“変貌”に驚嘆「今回は違う」
井上との一戦に向け、ハードトレーニングを己に課してきたネリ。(C)Getty Images
世界が熱視線を注ぐ一大決戦に向け、“チャレンジャー”は不敵に微笑む。来る5月6日に東京ドームで行われるボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)とのタイトルマッチに臨む、世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)だ。
【動画】井上尚弥を打倒できるか? ネリの最新トレーニングシーンをチェック
東京ドームという檜舞台で34年ぶりに実施されるボクシングの世界戦とあって、関心度の高さはかつてないほどだ。29歳のメキシカンにとっても、莫大なファイトマネーが見込めること、そして「俺しか倒せない」と目標に据えてきた“モンスター”が相手とあって、やる気は十分だ。
もっとも、下馬評は決して高くはない。なにせ相手は「当代最強」と言われる井上。攻守に穴のない絶対王者は、直近4戦4勝のネリであろうと、やすやすと倒せるような相手ではない。多くの米メディアや識者たちは、すでに井上の勝利を断じてもいる。
そうした周囲の予想通りの一方的な展開を甘んじて受け入れるほど、ネリも闘争本能はか弱くはない。今一戦に向けて29歳は、今年1月から故郷ティファナを離れ、米テキサス州で強化合宿を実施。ゴングまで2週間となった今月21日に来日し、時差ボケ対策なども徹底している。
無論、やる気を滾らせる“悪童”を母国メディアも評価する。メキシコのスポーツ専門局『TV Azteca』は「(アザト・)ホバシニアン戦は3週間ぐらいしか練習してなかったし、直前までぼやぼやしていた。でも、今は違う。価値があると分かっているから5か月も特訓してきた。ビッグファイトなのに、日本に来て、負けるなんてありえない。全く違う俺が見られると思ってくれ」という本人のコメントを紹介。そのうえで、ネリの現況を次のようにリポートしている。
「ネリは無敗の日本人であるナオヤ・イノウエを倒すという使命を持って日本に行く。東京ドームでの試合に向け、声を張り上げるパンテーラ(豹の意。ネリの愛称)は、常に規律を守ってきたわけではない。だが、今回は違う。どんな展開になろうとも応じる用意がある。彼は対戦相手と環境をよく研究し、モンスターに対しても恐れを持たない」
恐いもの知らずのメキシカンは、前人未到の“打倒・怪物”をやってのけるのか。周囲の期待こそ大きくはないが、果たして。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
Copyright © CoCoKARAnext All Rights Reserved.
「井上尚弥」をもっと詳しく
「井上尚弥」のニュース
-
尚弥VSグッドマン戦が9月実現する可能性は低い?元世界王者のプロモーター「勝手だよね(笑)」5月23日19時53分
-
井上尚弥に止まぬ特大評価 リング誌の“ウシク1位”にメキシコ名伯楽が異論「イノウエはあまり騒がない。それでも十分偉大」5月23日17時0分
-
井上尚弥の次戦は錯そう? “渋る”グッドマン陣営に代わってドヘニーが意気込み「俺は他の賃金泥棒とは違う」5月23日11時12分
-
「井上尚弥は天才ではない」と父・真吾が断言する理由とは。「尚には素直さと愚直さがあった。いや、それは今でも」5月22日12時30分
-
井上尚弥の強さの秘密は<井上家のリビング>に!父・真吾「ボクサーの強い弱いは突き詰めればハートの問題。ベルトやトロフィーを眺めて悦に入る暇はない」5月21日12時30分
-
井上尚弥の対戦候補TJ・ドヘニーがWBO2位に 1位はグッドマンのまま5月21日8時51分
-
井上尚弥はなぜ陥落? ウシク、クロフォードとの“三つ巴”の様相になるPFP論争に米記者が持論「僅差のトップ3だ」5月21日6時0分
-
井岡一翔が見た“井上尚弥の衝撃ダウンシーン”倒れたことは誰が見てもサプライズ...5月20日17時28分
-
米メディアの最新PFPで井上尚弥は2位転落 元リング誌編集長はまさかの意見「イノウエには同情せざるを得ない」5月20日17時0分
-
井上尚弥「ザ・リング」のPFP1位から2位に 2年前も奪首されたウシクが1位5月20日15時34分
スポーツニュースランキング
-
1「本気で言っているのか?」絶好調の今永昇太が米番組内で”新事実”を告白! 隠し持つ武器に米メディア衝撃「フェアな話ではない」 ココカラネクスト
-
2井上尚弥に止まぬ特大評価 リング誌の“ウシク1位”にメキシコ名伯楽が異論「イノウエはあまり騒がない。それでも十分偉大」 ココカラネクスト
-
3大谷翔平が“史上5人目の快挙”へ! 第1打席に左前打で4試合連続安打 打率「.350」維持なら歴史的記録を達成 ココカラネクスト
-
4批判殺到!どこ投げてんだよ…! 大谷翔平、まさかの盗塁で“異変”が起きた…!? 相手捕手のリアクションがヤバすぎる 「古田さんも思わず苦笑」「さすがに無謀w」 ABEMA TIMES
-
5大谷翔平が大ピンチ!なんで、こんな打てるんだ…!? イチローが認めた安打製造機の“内角変態打ち”がヤバすぎる ファン騒然「4割到達しそう」「イチローかな」 ABEMA TIMES