「負けるなんてありえない」“強者”井上尚弥に挑むネリは意気軒昂 母国メディアも“変貌”に驚嘆「今回は違う」

2024年4月28日(日)7時0分 ココカラネクスト

井上との一戦に向け、ハードトレーニングを己に課してきたネリ。(C)Getty Images

 世界が熱視線を注ぐ一大決戦に向け、“チャレンジャー”は不敵に微笑む。来る5月6日に東京ドームで行われるボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)とのタイトルマッチに臨む、世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)だ。

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 東京ドームという檜舞台で34年ぶりに実施されるボクシングの世界戦とあって、関心度の高さはかつてないほどだ。29歳のメキシカンにとっても、莫大なファイトマネーが見込めること、そして「俺しか倒せない」と目標に据えてきた“モンスター”が相手とあって、やる気は十分だ。

 もっとも、下馬評は決して高くはない。なにせ相手は「当代最強」と言われる井上。攻守に穴のない絶対王者は、直近4戦4勝のネリであろうと、やすやすと倒せるような相手ではない。多くの米メディアや識者たちは、すでに井上の勝利を断じてもいる。

 そうした周囲の予想通りの一方的な展開を甘んじて受け入れるほど、ネリも闘争本能はか弱くはない。今一戦に向けて29歳は、今年1月から故郷ティファナを離れ、米テキサス州で強化合宿を実施。ゴングまで2週間となった今月21日に来日し、時差ボケ対策なども徹底している。

 無論、やる気を滾らせる“悪童”を母国メディアも評価する。メキシコのスポーツ専門局『TV Azteca』は「(アザト・)ホバシニアン戦は3週間ぐらいしか練習してなかったし、直前までぼやぼやしていた。でも、今は違う。価値があると分かっているから5か月も特訓してきた。ビッグファイトなのに、日本に来て、負けるなんてありえない。全く違う俺が見られると思ってくれ」という本人のコメントを紹介。そのうえで、ネリの現況を次のようにリポートしている。

「ネリは無敗の日本人であるナオヤ・イノウエを倒すという使命を持って日本に行く。東京ドームでの試合に向け、声を張り上げるパンテーラ(豹の意。ネリの愛称)は、常に規律を守ってきたわけではない。だが、今回は違う。どんな展開になろうとも応じる用意がある。彼は対戦相手と環境をよく研究し、モンスターに対しても恐れを持たない」

 恐いもの知らずのメキシカンは、前人未到の“打倒・怪物”をやってのけるのか。周囲の期待こそ大きくはないが、果たして。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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