「サイ・ヤング賞取ったから何でも許されるわけではない」 バウアーを取り巻くチーム内の「冷めた空気」を球界OBが危惧する理由
2試合連続7失点KOとなったバウアー(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
一時は好調だったDeNAが急失速している。DeNAは16日の広島戦(横浜スタジアム)に5−7と敗れ、6連敗で、3位広島とのゲーム差が0・5となった。
痛かったのは今季3試合目の登板となったバウアーの投球内容にもあった。
【動画】この日も7失点KO!バウアーが初回一死二塁から西川に高め直球をホームランとされた場面
連敗ストッパーとして期待されマウンドに上がるも、初回一死から5連打を浴びるなど、広島打線につかまった。
初回は野間峻祥、秋山翔吾、マクブルームに3連続二塁打を浴び、一死二塁からは西川龍馬に高めの153キロ直球を右翼席へ運ばれた。本拠地を訪れたDeNAファンを落胆させる開始直後の惨劇、2回8安打7失点で降板となった。
前回の巨人戦に続いて2試合連続7失点KOと状態が心配されている。この敗戦で防御率は8・40まで悪化。当初期待されていた中4日登板構想も、白紙に戻された。
試合後のバウアーは「非常に不運な部分がある」として、課題として「追い込んでからの安打」をあげた。前回の巨人戦も同様だったが、この日も「対左打者」「全球種とも球が高い」ことも敗因につながっているという見方もある。
また、鳴り物入りで入団したサイ・ヤング賞右腕の投球には球界内からも様々な考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は16日に更新した自身のユーチューブチャンネルでDeNAの戦いぶりについて言及している。
最近、急失速しているチームにおいては、まずは打順に着目。「色々再編したほうがいい」として、開幕から1番に佐野恵太、3番・宮崎敏郎、4番・牧秀悟と固定して戦っているが、流れが悪いときは少し打順を替えるのも一案だとした。
さらにバウアーに関しては「バウアーが勝つか、勝たないか。勝てば乗っていける」とチームに勢いを与える投球を期待しつつも、気になる点を言及した。
「ただ、どうなのかな?」として高木氏が着目したのは、バウアーのユーチューバーとしての活動にもあった。
前回、新潟で巨人の対戦時もこんなシーンが見られたという。
「自分で携帯持って、新潟行った時も登板日に『あれは何ていう山だ?』とか…。お前、もうちょっとやれよ」と苦笑。ユーチューバーとしての顔も持つバウアーが登板当日においても「観光モード」を漂わせていたことが気になったというのだ。実際に同試合では、登板を3時間後に控えたタイミングで自身のYouTube撮影を行っていたことも明らかになっている。
ひいては「そこらへんの見え方が、選手からどう見えているのか」として、高木氏はチームメイトに与える影響も不安視した。「サイ・ヤング賞取ったから何でも許されるわけではない」とし、もっと真摯に日本野球に取り組む姿勢が必要だとした。メジャーでは登板日に同様の行動はとらないだろうとし、「登板日ぐらいは野球に集中してほしい」」と高木氏は苦言を呈すことも忘れなかった。
バウアーは25年ぶり悲願の優勝を目指すチームのキーマンともされている。自身もチームへの貢献とともに沢村賞獲得に意欲を示すなど、日本球界にもアジャストできることを目指している。
となれば、今後の取り組みが注目を集めそうだ。7失点KOとなった試合後は担当コーチと共に課題を洗い直したとされるバウアー。リベンジなるか、様々な方面で引き続き注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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