大谷翔平は“前人未到”のサイ・ヤング賞を獲れるのか?米メディアが指摘した「最大の欠点」とは

2023年6月3日(土)6時10分 ココカラネクスト

快投を続けている大谷だけに、サイ・ヤング賞獲得の期待は高まるが……。(C)Getty Images

 日本時代から異彩を放ってきた「投手・大谷」。エンゼルスでメジャー6年目を迎えた彼は、いまや多士済々のリーグでも屈指の剛腕へと成長を遂げている。

 昨季に史上初の「投打ダブル規定到達」という偉業を成しえた大谷翔平の凄まじい成長は、今季もとどまるところを知らない。とりわけ投手としてのパフォーマンスは圧巻の一語だ。すでに11登板で5勝(1敗)を挙げ、防御率(2.91)、WHIP(0.95)、奪三振数(90)、奪三振率(12.46)というハイアベレージ。打者としてほぼ全試合に出続けたうえでこれだけのスタッツを残すのだから、ただただ脱帽するほかない。

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 ゆえに期待したくなるのは「投手のMVP」と評価されるサイ・ヤング賞の獲得だ。いまだ日本人投手での受賞者はおらず、仮に手にすれば前人未到の快挙となる。当然、ゲリット・コール(ヤンキース)やディラン・シーズ(ホワイトソックス)などライバルは多く、大谷と言えど獲得は容易ではない。

 では、今季ここまでの出来からして大谷は「投手における最高の名誉」を手にできるのか。この興味深いテーマに、米スポーツ専門局『FOX Sports』が触れている。

 現地5月31日にメジャーリーグの各賞の行方を占う記事を配信した同局は、ア・リーグのサイ・ヤング賞予想において、大谷を「有力候補者」の一角にリストアップ。「彼は90奪三振でア・リーグトップとなり、被打率.155というとんでもない成績も残し、圧倒的な支配力を見せている」としたうえで、“最有力候補”に据えなかった「最大の欠点」を綴っている。

「オオタニの最大の欠点は、ずばり、その制球力の悪さにある。依然として彼は打者の約10%を何らかの形で歩かせており、デッドボール(8)とワイルドピッチ(9)の両方でリーグトップにいる。もしも、オオタニがコントロールにより磨きをかけることができれば、すぐに、この争いで人気者になれる」

 大谷の制球難は以前から改善を求められている要素でもある。それだけに通年の課題を克服し、より安定感のある投球を見せなければ、サイ・ヤング賞を手にするのは難しいのだろう……。

 しかし、期待をせずにはいられない。これまでも多くの不可能を可能にしてきた大谷ならば、日本人投手初の快挙をやってのけてしまうはずだ、と。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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