F1モナコGP FP1:母国レースを迎えたルクレールが首位発進。メルセデスは再びポーパシングが発生
2022年F1第7戦モナコGPのフリー走行1回目が行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムをマークした。2番手はセルジオ・ペレス(レッドブル)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)となっている。アルファタウリの角田裕毅は11番手だった。
1週間前のスペインGPの週末もかなり暑かったが、モナコGP初日金曜日は地中海の陽光が降り注ぎ、FP1開始時の午後2時には気温29.7度、路面温度も54.5度まで上がった。予報によればこの暑さは土曜日まで続くものの、決勝レースの行われる日曜日は雨の可能性が高い。
今週末のタイヤはC3〜C5という、最も柔らかいコンパウンドが使用される。C5が使われるのは、今季は第3戦オーストラリアGP以来となる。セッション序盤は多くのドライバーが、ハードタイヤを履いてコースイン。フェラーリの2台だけがミディアムタイヤを選択肢した。
ミディアムのフェラーリ2台が最速タイムを更新するなか、ハードのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)も時おり2台に割って入っている。5番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、「信じられないくらいマシンが跳ねている」と、スペインで収束したはずのポーパシングがぶり返している感じだ。
開始後20分、「ギヤがおかしい」と訴えていたミック・シューマッハー(ハース)が、ピットレーン入口で立ち往生してしまう。セッションは赤旗中断となったが、マーシャルが迅速にマシンをピット内に運び入れ、4分後に再開された。
その後はメルセデスやマクラーレンら、多くのドライバーがミディアムに履き替えた。そのなかでセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)はソフトタイヤで出て行った。ミディアムのランド・ノリス(マクラーレン)が、1分15秒301でトップに。その後もタイムを更新している。ダニエル・リカルドもコンマ2秒差で2番手につけ、マクラーレンが1-2を形成した。この時点でアルファロメオのバルテリ・ボッタスは2周しか走れていない。
そして角田も同じミディアムで、ノリスからコンマ5秒落ちの6番手につけた。ピエール・ガスリー(アルファタウリ)は0.06秒差で7番手だったが、6周目のミディアムで0.09秒差の2番手に飛躍した。
FP1最速は、1分14秒531のルクレール。0.039秒差でペレス。3番手はサインツ、4番手はフェルスタッペンと、フェラーリ、レッドブルの2強がトップ4を占めた。5番手ノリス、6番手ガスリー、7番手リカルド、8番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)、9番手ベッテル、10番手ハミルトン。角田はルクレールから1秒落ちの11番手だった。
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