トロロッソがTDジェームズ・キーとの長期契約を主張、マクラーレン移籍は難航か。ガスリー&ハートレーは多くを語らず
マクラーレンF1チームは26日、トロロッソ・ホンダのテクニカルディレクター、ジェームズ・キーと契約を結んだことを明らかにした。しかしトロロッソ側はキーとの契約は終了していないと主張、まだマクラーレンとの交渉はまとまっていないことを示唆した。
F1ハンガリーGPを前にした木曜、キーがトロロッソから離脱してマクラーレンに移籍するという報道が流れ、その数時間後にマクラーレンのスポークスマンはそれが事実であることを認めた。
マクラーレンはSNSを通して「マクラーレンはジェームズ・キーがチームに加入し、テクニカルディレクターを務めることを認める」とのコメントを発表した。正式なプレスリリースは発表されておらず、キーの加入時期についても公表されていない。
一方トロロッソは、キーとは現在も契約下にあると主張した。チーム代表フランツ・トストは「ジェームズ・キーは(トロロッソ)チームと、長期にわたる有効な契約を結んでいる。契約内容には守秘義務があるため、詳細についてコメントするつもりはない」というコメントをSNSを通して発表した。
キーとの契約期間はまだ残っているため、レッドブルはマクラーレンに何らかの賠償を求めたい考えであるとの推測がなされている。その場合、それが金銭的なものになるのか、マクラーレンのリザーブであるランド・ノリスなど、ドライバーのレンタルという形になるのかは不明だ。
■トロロッソ・ホンダのガスリーとハートレー「キーが離脱するなら残念」
ドイツGPに続き、ハンガリーにもキーは現地に来ていないものの、元々本拠で作業に当たる予定だったとCrash.netは伝えている。
ハンガリーで、ドライバーであるピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーはこの件について聞かれたものの、基本的にはノーコメントを貫いている。
「この件についてはあまりコメントしたくない。状況がまだはっきりしていないからだ」とガスリー。
「マクラーレンが今朝発表したコメントは見たよ。でもその後のトロロッソの声明も見た。つまり状況が明確になっていない」
「もちろん、彼はチーム内でテクニカルディレクターという重要な役割を担っている。彼の力で大きなパフォーマンス向上が実現している。チームの主要人物を失うのであれば残念だ。彼がいなくなるとしたら残念に思う」
ハートレーは「彼は長年このチームで働いてきた。ジェームズと一緒に働けるのは素晴らしいことだ」と語った。
「大勢のスタッフがチームを支えていて、ひとりの人間が責任を負っているわけではない。それでも彼は重要な存在だ」
「彼が去るのか残るのかというニュースについてコメントを求められても、僕としては何も言いようがない。何か発言して、それが大きくニュースに取り上げられたりするのはいやなんだ」
「マクラーレン」をもっと詳しく
「マクラーレン」のニュース
-
【F1第6戦マイアミGP決勝の要点】ノリス初優勝の要因はセーフティカーのみならず。健闘を支えたアップデート5月6日8時34分
-
【ギャラリー】2024年F1第6戦マイアミGP5月6日7時48分
-
マクラーレンのランド・ノリスが参戦110戦目にしてF1初優勝。角田裕毅7位【決勝レポート/第6戦マイアミGP】5月6日6時48分
-
【順位結果】2024年F1第6戦マイアミGP決勝5月6日6時36分
-
アルピーヌF1、マクラーレンを離れたサンチェスの獲得を正式発表。“3本柱アプローチ”の技術部門を監督へ5月2日18時46分
-
セナ追悼イベントの一環で、ベッテルがマクラーレンMP4/8のデモランを実施へ/F1エミリア・ロマーニャGP5月2日18時0分
-
レッドブルF1はノリス&ピアストリへの関心を明かすも、2026年まで契約のあるふたりは「短期的には選択肢にならない」4月29日18時0分
-
平川亮が驚いたF1マシンの速さとブレーキ。マクラーレンでのテストにはWECやSFの経験が活きる部分も4月27日17時56分
-
「カッコイイの相乗効果」元キンプリ・岩橋玄樹、マクラーレンとのツーショットに反響! 「震える」4月26日12時45分
-
インディカー初参戦のテオ・プルシェールが次戦も続投へ。「彼の戦い方に感銘を受けた」とチーム代表4月24日21時26分