マクラーレン・グループ、拠点の『マクラーレン・テクノロジー・センター』を貸借契約付きで売却することを検討
マクラーレン・グループはイギリスのウォーキングにあるマクラーレン・テクノロジー・センターを貸借契約付きで売却し、約2億ポンド(約272億円)の資金のてこ入れをさらに行うつもりだと報じられている。
マクラーレンは新型コロナウイルスのパンデミックによる影響を受け、今年初めに資金調達を行ったが、不動産業者のコリアーズに、ノーマン・フォスターが設計したマクラーレン・テクノロジー・センターの売却および賃貸契約締結先の選定を委託していた。
『Sky News』によると、グループはゴールドマン・サックスとHSBCにも、来年に予想されるさらなる増資や債務借り換えについて助言を求めており、それら対策については、F1チームを運営しているマクラーレン・レーシングの少数株主持分の売却も含まれているという。
「我々のグローバル拠点の貸借契約付き売却の可能性と、債務再編および増資についての銀行との折衝は、今年初めに発表した包括的な財政再建戦略の一部だ」とマクラーレンの広報担当者は『Sky News』に語った。
「夏の間に行った短期的な対策に基づいて構築された戦略により、さらに強力なバランスシートと、マクラーレン・グループが長期的な成長と投資を行うための持続可能な基盤がもたらされるだろう」
「貸借契約付きの売却の提案は先進の企業間で行われている成功事例に倣うものであり、我々の日常業務になんら影響はない」
「マクラーレン・テクノロジー・センター、マクラーレン・プロダクション・センター、マクラーレン・ソート・リーダーシップ・センターで構成されるマクラーレン・キャンパスは、象徴的な世界的施設であり、将来も我々のホームであり続けるだろう」
マクラーレン・オートモーティブは、新型コロナウイルスのパンデミックによって大きな打撃を受け、グループ内のすべての部門がこの危機の影響を被っている。しかしながら、マクラーレンF1チームは、大株主であるバーレーンの政府系ファンドであるマムタラカトが行った技術および財政面の再編成により、レーストラックでのパフォーマンスが改善されている。
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