「新たなサードの形を作っていけばいい」松田宣浩から巨人の新サード、坂本勇人へのエールとは
引退試合でも三遊間を守った2人(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
巨人・松田宣浩内野手が今シーズン限りで引退した。
松田は2005年大学生・社会人ドラフト希望枠でソフトバンク入り、通算1832安打、301本塁打、991打点を積み上げた。侍ジャパンの一員としても13年、17年のWBCにも出場、ソフトバンクでは6度のリーグ制覇、7度の日本一に貢献、「熱男」の愛称で親しまれた。
球界には珍しい「声」の貢献で大きな存在感を示した松田にCoCoKARAnextが独占インタビューを敢行。注目の第2回は侍ジャパン日本代表などでも交流を深めた坂本勇人内野手について語った。
10月1日に行われたヤクルトとの引退試合では何とも「胸熱」なシーンがあった。
試合当日、松田は「6番・三塁」として先発出場。それに伴い、最近はサードを守っていた坂本が遊撃を守り、かつての侍ジャパンでの三遊間が復活したのだ。
松田にとっても坂本は大事な後輩だ。2013、17年ではともに侍ジャパンの一員として戦った。松田の「声」の力を身近に感じ取った1人でもある。
同試合では6回にベンチに下がる際に坂本と熱いハグを交わした松田。また今シーズン終盤の9月からはサードにコンバートとプロ人生の岐路を迎えた坂本とは、試合前に言葉を交わす機会もあったという。松田によれば、坂本は「ショートよりサードの方が運動量は下がるので身体には負担がないということや、(ショートとの)違いが少しあると言っていた」という。
また松田といえば、ソフトバンク時代にパ・リーグの三塁手部門でゴールデン・グラブ8度受賞と強打と堅守の三塁手としても知られた。
そんな松田から新たにサードポジションに取り組む坂本への助言を聞いてみると、こう答えた。
「(坂本には)新たな三塁手としての形を作っていければいいと思います。ショートよりもサードの方が負担は少ないということだけでもプラスだと思うので、選手としての年数が伸びるんじゃないかなと思います」とプラス材料を口にした。
坂本は今年12月で35歳を迎える。一方で9月7日のヤクルト戦でサードコンバートとなってからは打撃も上向き、今季は4年ぶりに20発を記録したことも注目を集めている。求めていた長打力が復活してきたことは本人にとってもプラス材料になるといえそうだ。
こういった点を受け、松田は坂本に「僕は40歳まで成績を残せなかったですけど、勇人には40歳まで数字を残してバリバリやってほしいです」とエールを送る。
同じプロ野球選手として互いに尊敬の念を持ちながら取り組んできた後輩の勇姿を引き続き、楽しみにしているとした。
そして、最終回となる第3回は一般の人にも参考になる、勝負どころで「熱男になる方法」について語っている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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