最下位中日をめぐって 「京田問題」の火種 ささやかれる現役ドラフトの「現実味」
中日の京田陽太内野手(28)が水面下で注目を集めている。
京田はルーキーイヤーの2017年に新人王を獲得。ショートのレギュラーとして定着してきたが、今年は開幕から不振に陥り低迷。43試合で打率・172、3本塁打、8打点。中でも球界内で注目を集めたのは5月の試合中の出来事にあった。
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5月4日のDeNA戦(横浜)。先発出場した京田が攻守に精彩を欠いたプレーを見せると立浪監督が激怒。「戦う顔をしていない」として、試合中に名古屋に強制送還を命じたのだ。その後、一軍に復帰した時期もあったが、シーズン終盤は2年目の土田が遊撃ポジションで台頭、出場機会を減らした。
苦境に追い込まれた京田に対しては今オフ、トレードの話も浮上していた。
「DeNAの戸柱とのトレードがささやかれていました。ただDeNAは同じく捕手の嶺井がFAでソフトバンクに移籍濃厚となっているため、戸柱は出せない。次のターゲットは現役ドラフトと見られています」(放送関係者)
12月9日に初めて行われる「現役ドラフト」はこの度、骨子が固まり発表された。出場機会に恵まれない選手の移籍の活性化を目的とするもので各球団から必ず2人以上の選手を対象として提出、他球団から獲得希望が多かった選手を提出した球団から優先的に指名できるというルールになっている。
京田がこの現役ドラフトの対象選手になるのではないかという見方がある。
「今季は打撃がふるわなかったが、安定した守備力を誇っている。出場機会に恵まれない選手という趣旨にも合致する。同じ中日の三ツ俣が戦力外通告を受け、ヤクルトと契約したように、バックアップ要員としての需要もある。まだまだ働ける選手の一人と見られています」(同)
また注目を集めているのは、リストの中で1名だけ例外的に5000万円以上1億円未満の選手も提出することができる点。
京田の今季年俸は6400万円。この項目にも該当する。
いち早くシーズンを終えた中日は選手の契約更改を着々と進めているが、現在まで京田の契約更改は行われていない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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