現役ドラフトで移籍の阪神・漆原大晟は戦力になれるか?オイシックス新潟監督の橋上秀樹氏が見解「今だから言えますが注視していました」

2023年12月19日(火)18時0分 ココカラネクスト

オイシックス新潟も漆原の動向を注視していたという(C)CoCoKARAnext

 先日行われたプロ野球の現役ドラフトで、阪神はオリックスの漆原大晟を獲得した。

 漆原は27歳の右腕で、角度のあるストレートと落差の大きいフォークが武器。一昨年は開幕からクローザーを任されるなど、首脳陣の期待も大きい投手だった。ただ、近年は年下で同タイプの山﨑颯一郎や宇田川優希らが台頭。その煽りを食らう形で出番が少なくなっていた。

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 大卒5年目の今季は一軍では16試合で投げたものの、ビハインド時の登板やロングリリーフが中心。日本シリーズの出場枠からも漏れ、ブルペン陣に割って入ることはできなかった。

 こんな状況で訪れた現役ドラフトでの指名。楽天のヘッドコーチなどを歴任し、現在は来季からのファーム参入が決まっているオイシックス新潟アルビレックスの監督を務める橋上秀樹氏は「今だから言えますが、漆原投手は新潟出身の投手ですし、注視していました」と振り返る。

「戦力外にならずに良かったと思うと同時に、正直現役ドラフトにかかる可能性もあるなと思いました。そうしたら指名がかかったので『やはりそうだったか』と」

 阪神もオリックスに負けず劣らず、強力なブルペン陣を擁する。岡田彰布監督をはじめ球団首脳の高い評価も聞こえてくるが、どのように期待すれば良いか。

「阪神とオリックスはファームが同じリーグ(ウエスタン・リーグ)で、よく対戦もしている。間近で見る中でまだまだ使えるのではないか、と編成が評価したのでしょう。実際のところ、無理に補強する必要のないほど投手の陣容が揃っていますが、主力に何かあった際は使える可能性が高いと思います。本人もオリックスの中で立ち位置を見失っているところで拾ってもらったので、飛躍したい気持ちが強いのではないでしょうか」

 阪神で現役ドラフトといえば、大竹耕太郎の活躍が記憶に新しい。ソフトバンクで燻り気味だった大竹は移籍1年目でいきなり12勝を挙げ、チームの38年ぶり日本一に貢献。オフは各メディアに引っ張りだこで、年俸も大幅アップ。まさに“現役ドラフトドリーム”を体現している。漆原も大竹に続きたいところだろう。

 果たして、漆原は阪神にとって、2年連続の“掘り出し物”となるだろうか。その動向を見守っていきたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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