大谷翔平に申告敬遠で敵地なのに大ブーイング 7回チャンスで“元相棒”が勝負避ける マイアミで今季最終戦

2025年5月8日(木)7時39分 スポーツ報知

◆米大リーグ マーリンズ—ドジャース(7日、米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が7日(日本時間8日)、敵地・マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場。2点リードの7回2死二、三塁の第4打席は申告敬遠となり、敵地ながら大ブーイングに包まれた。昨季までドジャースの一塁コーチだった“元相棒”のマ軍のマッカロー監督が勝負を避けた。しかし、相手にとってはこれが裏目に。2番・ベッツの押し出し四球、3番・フリーマンの満塁走者一掃の適時三塁打などでド軍がこの回一挙6点を奪った。

 今季初の3戦連発を狙う大谷は、マ軍先発の2年目右腕・ベヨーソとは初対戦だった。初回先頭の第1打席では四球を選んで5試合連続出塁としたが、1死から二盗を仕掛けるも今季2度目の盗塁死。3回2死の第2打席も四球だった。

 0—0で迎えた6回1死の第3打席は2番手左腕・ギブソンから打球速度107マイル(約172・2キロ)で右中間を破る三塁打をマークし、5試合連続安打とした。三塁打は今季4本目。二塁を蹴ったところで敵地は大歓声に包まれた。その後3番・フリーマンの左前適時打で先制のホームを踏み、メジャートップの得点を「38」に伸ばした。23年WBCで世界一の胴上げ投手、24年には史上初の「50—50」を達成したローンデポパークでは今季最終戦。屋根の開いた状態で行われている試合でも快音を響かせた。

 6打数6安打3本塁打10打点2盗塁で「50—50」どころか「51—51」を達成した昨年9月19日(同20日)以来、228日ぶりにローンデポパークに凱旋(がいせん)した5日(同6日)の試合では5回に22年サイ・ヤング賞右腕、アルカンタラの97・7マイル(約157・6キロ)直球を捉えると、3試合ぶりの9号2ラン。本塁打ではMLB全体で今季最速の打球速度117・9マイル(約189・7キロ)、自身の本塁打では今季最も低い角度20度の弾丸ライナーで右翼の自軍ブルペンに打ち込んだ。3回には二盗を決め、5年連続7度目の2ケタとなる10盗塁に到達。「いい思い出が多い。本当に好きな球場の1つ」とほほ笑んだ。

 6日(同7日)には1点を追う6回先頭で球場4階の右翼上部スタンドに着弾する10号ソロ。本人が「毎回ああいう本塁打が打てるわけではない」というほど衝撃の弾道で今季2度目の2戦連発とした。飛距離403フィート(約122・8メートル)と発表されたが「実際より(距離が)短く表示されているように見えることがある」とロバーツ監督も特大弾認定した。5年連続7度目(日米通算9度目)の2ケタ本塁打に到達し、日本人選手では松井秀喜(元ヤンキースなど)に並ぶ最多記録となった。

 主砲のT・ヘルナンデスが離脱となる中、大谷の負担は大きくなるが、「長いシーズンなので、必ず(誰かが)抜ける時は来る」と心強い。今季最長の敵地10連戦もこの日が6戦目。今年も“マイアミ伝説”から目が離せない。

スポーツ報知

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