「年俸3倍増もありうる」高木豊氏が第2回現役ドラフト組を総チェック、大幅昇給が見込まれる選手、「ダークホース」とした選手とは

2023年12月12日(火)12時3分 ココカラネクスト

高木豊氏

 第2回現役ドラフトが12月8日に開催された。同制度は出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化する目的に行われたもので結果は以下の通りとなった。

 阪神・漆原大晟投手(オリックス)、広島・内間拓馬投手(楽天)、DeNA・佐々木千隼投手(ロッテ)、巨人・馬場皐輔投手(阪神)、ヤクルト・北村拓己内野手(巨人)、中日・梅野雄吾投手(ヤクルト)、オリックス・鈴木博志投手(中日)、ロッテ・愛斗外野手(西武)、ソフトバンク・長谷川威展投手(日本ハム)、楽天・桜井周斗投手(DeNA)、西武・中村祐太投手(広島)、日本ハム・水谷瞬外野手(ソフトバンク)。

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 また昨年の第1回現役ドラフト組の中からは、チームトップの12勝をあげ、日本一に貢献した阪神・大竹耕太郎(ソフトバンク→阪神)が今オフの契約更改で昨年の2000万円から約3倍増となる4700万円アップの6700万円、リーグ4位の24本塁打をマークした中日・細川成也(DeNA→中日)が990万円から約4・5倍アップとなる4500万円(年俸はいずれも推定)と、大幅昇給を勝ち取ったことも話題を呼んだ。

 移籍の活性化をうたった同制度で1年目から新天地でしっかり結果を出した選手も出たことで、第2回の現役ドラフトの人選、「期待値」についても球界内から様々な考察の声が出ている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は11日に自身のYouTubeチャンネルを「来シーズン大化けの現役ドラフト選手とは」のタイトルで更新。

 昨年も同様の企画を行い、その中で活躍が見込まれる選手として、大竹、細川、陽川尚将(阪神→西武)3人の名前を挙げていた高木氏。的中率の高さも話題になったことから、今年もその〝予想〟に注目が高まりそうだ。

 まず最初に取り上げたのは「鉄板で面白くないかもしれない」としながら、阪神から巨人に移籍した馬場投手の名前を挙げた。リリーバーとして阪神でも実績を残してきた馬場投手について高木氏も「相当な活躍が見込まれる」とコメント。

 阿部慎之助監督のチーム方針として選手に負荷をかけないことも伝えられていることから「楽なところから投げて」、いずれかの段階でプレッシャーのかかる、7回、8回などの大事な場面を託すのではないかとの予想を示した。同選手に関しては三振率の高さもゲームを優位に進めるとした。

 来オフの年俸に関しては「7000万円」と今季からの倍増を予想した。

 また次に同氏が名前を挙げたのは馬場と同じくドラ1の鈴木だった。中日からオリックスへの移籍が決まった右腕に関して「人がいい」と人柄の良さを認めながらも、「もう一つ上に行くにはハングリー精神だとか背水の陣とかそういうのを感じながらやってほしいな」と背中を押した。

 潜在能力の高さを認めた上で、「球も速いし、もっと腕を振れれば俺は活躍できると思う」と這い上がりを予想。

 鈴木に関しては中日時代に先発、中継ぎ、抑えなど様々なポジションを経験する中で定位置をつかむことができなかったとした上でオリックスでの起用法については「できれば先発でやらせてあげたい」とコメント。強力なセットアッパー陣が後ろに控えることで、少し余裕を持たせた先発の立場として「6回3点以内」の投球を期待した。

 また来オフの年俸に関しては「4000万円」を予想。今オフ、1250万円で契約更改を行った同投手の約3倍強の年俸増を予想してみせた。

 そして、同氏が「ダークホース」と表現したのは、日本ハムからソフトバンクに移籍することが決まった長谷川だった。

 来季でプロ3年目を迎える変則左腕に関して、「左のエスコバー」と力強い投球が持ち味とした高木氏。

 チームにとっては「左の変則は何人いてもいい」「使ってもらえると活躍の場が増える」とした。

 また今オフ、ブルペンを支えてきた変則左腕の嘉弥真新也投手が去ったことで「長谷川というのがその代わりになってくれれば」と、大事な場面で起用される投手への成長を願い、活躍を示せれば投手陣全体の底上げにもつながるとした。

 また同投手の来オフの年俸に関しても「2400万円」を予想した。

 現役ドラフトは成功した選手を輩出した一方で、半数の選手が戦力外通告を受けるなどプロの世界の厳しさも示されたことで、いずれの選手に関しても「危機感を持って頑張ってほしい」とハッパをかけることも忘れなかった高木氏。来シーズン躍動した姿を見せられるか。新天地での活躍をファンも願っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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