「木浪を責める人は1人もいない」1試合3失策の木浪聖也に高木豊氏が愛あるエール 「鈍感力」のススメも
2025年4月23日(水)17時43分 ココカラネクスト

高木豊氏
阪神で守備の名手として知られる木浪聖也のエラーの多さが心配されている。
0−3と完封負けとなった19日の広島戦(甲子園)では2回広島先頭のサンドロ・ファビアンの遊撃への打球をファンブル、その後、二死一、三塁の場面でも矢野雅哉の三遊間寄りのゴロを木浪が一塁悪送球。適時失策となり、1点を失った。さらに試合の終盤でも失策を記録、この試合では3失策となり、翌日の試合から遊撃先発は小幡竜平に譲っている。
【阪神】木浪聖也が1試合3失策『打球が飛んでくるのが怖くなる…だからこそ”◯◯力”が必要』高木豊が感じたことは…【プロ野球】
2023年、チームが日本一となった際には「恐怖の8番」として攻守ともにチームを支えた。ゴールデン・グラブにも輝くなど、守備の安定性には定評があった。それが今季はここまで遊撃手部門で、リーグワーストの失策「5」を記録。一体背番号0に何が起きているのか。球界内からも考察の声があがっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は22日に自身のYouTubeチャンネルに「【阪神】木浪聖也が1試合3失策『打球が飛んでくるのが怖くなる…だからこそ"〇〇力"が必要』高木豊が感じたことは…」【プロ野球】と題した動画を更新。木浪の現状に独自の考察を加えている。
高木氏は動画内でまず、木浪のプレーに関し「意外と木浪のエラーがしたからどうこう言っているやつはいない」と、ファン含め、そこまで厳しい目は向けられていないとした。
試合中は次から次へと局面が変わることで「木浪が思うほど、みんなはそう、思ってない」とエラーを問題視していないとした上で「だから木浪も次のことを考えてほしかった」と話した。
木浪は試合中に失策を「ずっと引きずっていた」ように感じたとした上で、0−3の完封負けには打線全体にも責任があるとした。
高木氏は「木浪を責める人は1人もいない」と話し、「もう鈍感力が必要」と気持ちの持ち方が大事とした。遊撃ポジションの過酷さを説いた上で「エラーはつきものだし、ファンは気にしてないって」。「本人が気にしているほど、周りは気にしていない」と繰り返しフォロー。「ただ自分のスタイルで野球を崩さないでやってほしい」とエールを送っていた。
動画内では木浪の浮上の方法についても語っている。
投手力が強みのチームにおいては特に守備力の堅さが上位浮上の鍵を握る。背番号0の巻き返しに注目が高まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]