世界一背の高い女性が困難を乗り越え初の海外旅行に！ 飛行機の座席6人分を撤去、シリコンバレーで夢を叶えるために…

「存命中の最も背の高い女性」としてギネス世界記録に登録されているトルコ出身のルメイサ・ゲルギさん。彼女の身長は215.16 cmと驚異的だが、他にも存命中の最も長い指（女性）、存命中の最も大きな手（女性）、存命中の最も長い背中（女性）の世界記録も保持している。

　ルメイサさんは生まれて間もなくウィーバー症候群という世界で27例しかない珍しい遺伝子の病気を患っていることが判明した。彼女の高身長は過成長によるものだ。6歳で身長は180cmを超え、17歳のころには213.6cmまで伸び、2014 年には｢最も背の高いティーンエイジャー｜としてギネス世界記録に登録された。

　そんなルメイサさんがこの度、初めての飛行機に乗ったことが報じられ、話題になっている。彼女が目指したのはアメリカ合衆国。トルコから飛行機で14時間という長旅だ。

　ルメイサさんは2020年からフロントエンドエンジニアの勉強を独学で始め、2つの国際的な資格を取得。この度、米シリコンバレーでWEB開発者として働きたいという夢を叶えるために、渡米したという。

　ルメイサさんは、脊椎が湾曲する側湾症も患っており、長時間座っていることが非常に困難なため、飛行機での移動はほぼ不可能だと考えられていた。ルメイサさんによると、「背骨にネジを入れているので、2、3時間以上座っていることができない」という。

「私は身長が170センチ以上あるので、背骨にかなりの負担がかかっています。アメリカに行って、シリコンバレーでウェブ開発者として働きたいとずっと思っていましたが、カリフォルニアは飛行機で14時間かかるんです。」（ルメイサさん）

　しかし、そうした中、トルコ航空がルメイサさんが横になれるように6列の座席を確保してくれたため、飛行機での移動が可能になった。

「みんなとても親切でした。何人かの視線を浴びたけど、他の乗客が私の無事を確認しに来てくれたし、本当にフライトを楽しめました。」（同）
「みんなが私に興味があるのはわかるけど、あまり長い間見つめられない限りは大丈夫。」（同）

　旅行後、ルメイサさんは航空会社に感謝の言葉を自身のInstagramアカウントに綴った。

「最初から最後まで完璧な旅でした。感謝しなければならない人がたくさんいます。トルコ航空の職員とスタッフ、@igairportのスタッフ、@airclinicチーム、すべての客室乗務員、特にキャビンチーフ、@frysfo役員と医療チーム、税関関係者、その他数え切れないほど多くの部署に感謝します。」（同）

「今回のフライトは私にとって初めてのものでしたが、これが最後のフライトになることはないでしょう。これからは、トルコ航空で世界の様々な場所に飛ぶことができ、とても光栄で幸せです。」（同）

　ルメイサさんが今後も海外旅行を楽しみ、シリコンバレーでWEB開発者として活躍する日が来ることを願いたい。

参考：「ギネス世界記録」「Ladbible」ほか