海老野心、口から“アレ”を全部引っこ抜かれた気分は…!? 『真・事故物件』の血まみれ超絶体験を完全激白!
現在公開中のTOCANA製作映画『真・事故物件/本当に怖い住民たち』が全国に旋風を巻き起こしている。「事故物件に住んで幽霊をカメラに収めるまで帰れない」という企画にユーチューバーとアイドルの卵たちが挑戦するも次々と心霊現象に襲われ、その場所が日本犯罪史上もっとも凄惨なバラバラ殺人の現場であることが判明、やがて恐ろしい隣人まで現れ…… という現代的なプロットに“限界まで攻めた”グロテスク描写を重ねながら、しかし決してそれだけでは終わらない鑑賞者の予想を超えた帰結と余韻を残す、Jホラーの新たな地平を切り拓いた問題作だ。
本作で主役を演じたのが、今注目の若手女優・海老野心(19)。10代から絶大な人気を集め、「ワイドナショー」(フジテレビ系)ではバラエティータレントとして、ガールズユニット「Five emotion」ではライブ活動もこなすアーティストとして活動の幅を広げてきたが、満を持して『真・事故物件』で映画初出演にして初主演を果たした。そんな彼女に、本作への意気込みと撮影の裏話について語ってもらった。
■「ヤバイ映画の話がきちゃった」
――怖いのに面白い、新しい感覚のホラー映画でした。海老野さんの恐怖に震える演技、また血まみれになった姿を拝見して演技に慣れているように感じましたが、初主演とは!
海老野心(以下、海老野) はい。初めての映画で、初主演で、全部がほぼ初体験でした。しかも、経験したことのない役で難しかったです。今までもちょっとしたショートドラマなどに出演させていただきましたが、それは日常でも経験したことのある役でした。でも『真・事故物件』の主人公は、心霊現象に巻き込まれて、どんどん大変なことになっていきます。難しかったけれど、やりがいがありました。
――最初にホラー映画のオファーがきたときはどう思いました?
海老野 「ヤバイ映画の話がきちゃった」と考えすぎて、眠れなかったです(笑)。できるのかなという不安と、出たいという憧れの気持ちが入り混じっていましたけど、即断しました。台本の「血まみれになる」という文字を読んだとき、なんだか楽しくなって。私、ホラーが好きなんです! 映画の『ソウ』シリーズも大好きです。今回の『真・事故物件』にもそれと近い過激なシーンが満載ですよね!
――血まみれがうれしいなんて(笑)! 撮影現場で実際になってみて、どんな気持ちでしたか?
海老野 撮影最終日が一番血まみれで、部屋の中まで血まみれでした。体力を奪われて、気持ち悪くなるぐらい。しかも、その日は撮影が長引いて朝までかかって、しかも次の日は大学のテストがあったんです。血糊が落ちきらなくて、友達から「どうしたの?」って聞かれる始末でした(笑)。それでも、台本と教科書を同時に読んで勉強して、テストではちゃんといい点をとって単位も取りました!
――それは素晴らしいですね! プロ根性を感じます。
■過密すぎるスケジュールでハイになって……!
――撮影現場の雰囲気はどうでした?
海老野 ホラーでスプラッターという内容なので、現場の雰囲気もシリアスなのかなと思ったら、本当に楽しくて。カットの声がかかった瞬間、みんなで爆笑することもあるぐらい、笑いがたくさんの現場でした。共演者さん、スタッフさんも年上の方で、私は最年少で緊張感もありましたが、優しかったです。初めての映画が『真・事故物件』で良かったです。
――撮影全体はどんなスケジュールで行われたのでしょうか?
海老野 全部で5日、週末に集中しての撮影でした。初日にいきなり夜中の3時までかかって、次の日は朝6時にまた集合だったりと過密なスケジュールでした。近くのホテルに泊まっていたのですが、ピヨピヨと音が鳴るエアコンで、それすら怖く感じるほど『真・事故物件』の世界にどっぷり入り込んでいて。もう忙しくて、細かいことはあまり記憶に残ってないくらいです。あ、でも香盤表(撮影のスケジュール表)の小道具に「血」や「内臓」って書いてあったのは印象に残っています。
終盤のシーンの撮影では、もうハイになってる状態で、制服についた血糊が「臭い〜」とかみんなで笑ってました。それから、お弁当でオムライスが出てきたときは、ケチャップがもう血にしかみえなくて……。でもお腹はすいてるし、食べなきゃって思って、食べていました(笑)。
――現場で怖いことは起きませんでしたか?
海老野 みんなの控室に大きな虫が出たんです。20センチくらいあるゲジゲジの進化版みたいな。それで出演者、スタッフのみんなでギャーギャー騒いでいましたね。
心霊現象とかは……こういう撮影なので、何かあったら全部そんな風に感じちゃうんですよ。物音がするだけで「オバケ!?」とか。でも、撮影が終わった今でも、扉が開く音とかがたまに怖くなります。人感センサーのライトが誰もいないのに点くと、何か連れてきちゃったのかな~と考えちゃいます。私自身は霊感もないので、オバケは怖いですが、実際に悪いことをされたりとかはないですね。
――映画に登場する場所自体、なんだか怖い雰囲気でしたよね。
海老野 そうなんです。最初「ここで撮影するんですか!!」となりました。なかなか一歩足を踏み入れるのも勇気がいるような場所で。でも最終日には慣れて、そこで寝てましたけど(笑)。
――そういえば、ロケ地の裏山は心霊スポットというウワサです。
海老野 話は聞きました。だから近づかないようにしていました!
――特殊メイクも凄かったですね。どんな感じでメイクしてもらったのですか?
海老野 メイクさん2人がかりで 1時間かけてしてもらいました。特殊メイクが夢だったのでうれしかったです。足とか、細かいところまで本当にしっかり。首の血管も、白ベースを塗った後に、黒い細い筆で描いたものをスポンジで整えて本物の感じを出しています。すごいものが出来上がったな~と思って、演じる側としても気持ちが入りました。私の顔を型取りしたものもありましたね。
■普段感じたことのない感情がこみ上げて
――映画初主演ということで、ご家族はもう『真・事故物件』をご鑑賞されましたか?
海老野 お父さんには内容を伝えましたが、お母さんは怖がりで「聞きたくない~」って言うんです。オンライン試写もあったんですが、お母さんは「嫌だ~」って。でも、「映画館で見られるように心構えしておくね」とのことでした(笑)。
――お友達にはどんな風に伝えていますか? ストレートにお勧めできますか?
海老野 B級ホラーが好きな友達もいるので、「絶対見る」と言ってくれています! 小さいころから知っている近所のおばちゃんは、「怖すぎて見れない」と言ってましたけどね。
――今後は演技の方にも注力していきたいですか?
海老野 はい、女優としてもがんばっていきたいです。この作品をキッカケに演技の楽しさを知ることができました。演じていると、普段感じたことのない感情を味わえるんです。血まみれになって、これだけ恐ろしい場所にいるなんて、日常ではあり得ないですから。最初は演技に集中しすぎて、自分の変化が怖かったくらいです。それでも、カットと言われたら自分に戻れました。なんとかその切り替えができたから、テスト勉強もできていたんだろうな、と今では思います。
――海老野さんの今までの経験、例えば「恋する週末ホームステイ」(AbemaTV)や音楽ユニット「Five emotion」で学んだことは、今回の映画にも十分活かされましたか?
海老野 恋愛リアリティーショーやユニットではありのままの私を出していました。今回はそれとまったく違う役だったのですが、でも主人公の佐久間姫子には自分と似ているところもあるんです。「芸能界で生きたいけど、いろいろ大変だ」という思いは共感できましたし、3人組で目標に向かってがんばるのは「Five emotion」と一緒です。いろんなことを経験してきて良かったと思います。
――海老野さんが一番印象に残ったシーンはどこですか?
海老野 絶叫するシーンですね……! 怖い時って本当に声が出るのか、とかいろいろ考えて自分なりにやり切りました。あとはやっぱり、口からアレを全部引っ張り出されてしまうシーン…… 台本だけではまったく想像がつきませんでした。
――トカナ名物の質問ですが、映画とは別に、海老野さんは心霊現象や恐怖体験に合われた経験はありますか?
海老野 あまりないんです。ただ、トンネルはなんとなく嫌です。昔、おじいちゃんが入院している病院に向かう途中にトンネルがあったのですが、通るたびに嫌な気持ちになっていたのを覚えています。気持ちが重くなるんです。親戚は“体を掴まれた”こともあったらしいです。自分から心霊スポットには行きたくないですね……!
――本作みたいに、事故物件に住んでみる企画がオファーされたらどうしますか?
海老野 絶対に嫌です(笑)!
――最後に読者にメッセージをお願いします。
海老野 ホラーの常識を覆す映画になっていると思います。実際に完成したものを見たら、展開の速さや音楽の選び方にもビックリしました。怖さの中にも、ちょっとクスっと笑えるところもありますし、本当に面白い作品です。そして、何と言っても海老野心の初主演映画です。いろんな方に見ていただいて、スカッとしてもらいたいと思います!
絶賛公開中の映画『真・事故物件/本当に怖い住民たち』、主演の海老野心さんの声をお届けした。本作では、イケメンマネージャー役として小野健斗、他にもグラビアアイドルの小島みゆ、RaMu、竹内花などがおぞましくも美しい姿を見せている。この新感覚のスプラッターホラーと、海老野心が全身全霊で怖がる姿をぜひとも劇場の大スクリーンで目に焼き付けてほしい。きっと今までのホラーの常識がひっくり返るはずだ!!
映画『真・事故物件/本当に怖い住民たち』
(制作・配給:TOCANA)
ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、新宿シネマカリテ ほか全国公開中!
【公式サイト】https://shin-jiko.com
海老野心(えびの・こころ)
2002年6月29日、神奈川県出身生まれ。身長159cm。特技は変顔。「全力でやると引かれることがあるので注意しています(笑)」。2019年春、高校2年生の時に、恋愛リアリティーショー『恋する♡週末ホームステイ』(AbemaTV)で芸能界デビュー。恋リア出身の5人組グループ『Five emotion』(5えもん)にて音楽・YouTube活動や、フジテレビ系『ワイドナショー』への出演などマルチに活躍している。飾り気のない素顔が垣間見られるYouTubeチャンネル「海老野心チャンネル」も人気。
Twitter:@heart_u29
Instagram:@heart_u29
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