就職活動「順調」と回答する学生が減少 「選考延期続きで活動の見通しが立たない」
ディスコは4月16日、「就職意識や就活準備状況」に関する調査結果を発表した。調査は4月上旬にネット上で実施し、2021年に卒業予定の大学4年生、大学院2年生の計1299人から回答を得た。
一人あたりのエントリー社数の平均は24.6社。前年(25.6社)をやや下回った。
「パワーポイントと同時に流れる音声が、機械に読ませたもので唖然とした」
自身の就職活動について「順調」「やや順調」と回答した学生は合わせて43.8%。前年(53.0%)より約 10 ポイント減少した。回答者からは
「コロナウイルスの影響で WEB面接が増え、地方学生に有利になっていると感じるため」(理系女子)
などと新型コロナの影響がプラスに働いた学生もいるようだ。一方、苦戦している学生からは「選考延期が続き、就職活動の見通しが立たないから」という声が中心だった。
足を運ぶ会社説明会への参加社数は平均5.8社。前年(8.8社)を 3 社下回っている。その分、増加したのがWEBセミナーで、視聴経験率は85.8%。ライブ配信は平均6.7社、オンデマンド配信は4.8社視聴という結果だった。
学生から寄せられた声としては
「各回で職種を分けて詳しい説明がされていて、自分の興味がある職種について具体的に聞けた」(理系男子)
「具体的な営業の仕方などを実演していてイメージができた」(理系男子)
「参加人数が多すぎて質問に対する回答が追い付いていなかった」(理系男子)
「パワーポイントと同時に流れる音声が、機械に読ませたもので唖然とした」(文系女子)
と賛否両論だった。参加予定はなかったが、WEB形式に変更されたことで視聴した経験がある学生は「複数社ある」(43.3%)、「1社ある」(14.7%)を合わせて約6割だった。
4月1日現在の内定率は34.7%。前年を8.3ポイント上回った。理系女子においては、45.5%だった。就職活動を終了したのは全体の1割(11.0%)にとどまっている。
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