文科省、家庭学習にICT積極活用して…通信環境の至急把握も
リセマム2020年4月28日(火)15時15分
文部科学省は、家庭での学習や校務継続のためのICTの積極的活用について、2020年4月23日付で都道府県教育委員会に通知した。家庭学習にICTを積極的に活用してもらうため、家庭の通信環境の至急把握や情報セキュリティー確保などを求めている。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、文部科学省では臨時休校中の児童生徒の学習について文書などで通知。4月21日には、家庭での学習やテレワークにおけるICT活用の留意事項について周知している。
今回は、緊急事態宣言後、臨時休校が延長されている学校が相当数生じている状況を受け、ICT活用についてさらに踏み込んだ内容を盛り込んだ。各都道府県教育委員会に対し、速やかに政令指定都市を含む域内市区町村教育委員会に周知するよう求めている。
文書は、「ICTの活用の推奨」「家庭学習の際のICTの具体的な手段」「家庭でのICT活用にあたっての留意点」「その他」の4項目で構成。ICTの活用については、「あらゆる機会にICTを最大限にご活用いただくことが子どもたちの学びの機会の保障に効果的であることから、家庭においてもICTを積極的に活用いただきたい」と明記。平常時の学校設置者や各学校の一律のICT活用ルールにとらわれず、積極的な活用に向け、「現場をもっともよく知る教員が家庭とともにあらゆる工夫を行うよう対応いただきたい」としている。
家庭学習の際のICTの具体的な手段については、家庭でパソコンやタブレット、スマートフォンなどのICT機器を所有している場合は、児童生徒の家庭学習にも活用するよう家庭の理解を得つつ進めることと記載。家庭の通信環境については、Wi-Fi環境などがない場合が想定されることから、各学校に至急把握することを求めている。
学校の端末を持ち帰って活用することが可能な場合は、積極的な持ち帰りを推奨。文部科学省としても今後、端末の持ち帰りに関するガイドラインを公表予定としたほか、「○○学校『タブレット活用のルール』について」と題した持ち帰りルールのサンプルも別紙で示している。
家庭での留意点では、情報セキュリティーの確保、情報モラル、長時間利用による健康への影響などを指摘。教員が自宅などでICTを活用する留意点についても示し、協力を求めている。このほか、アカウントや端末の設定、動画視聴やWebサイトアクセスのためのフィルタリング設定見直し、オンライン会議システムなど各種ツールの積極的活用とセキュリティー確保などについても記している。
文書の最後では、GIGAスクール構想を進める中、今回の緊急時の対応を契機に学校や教育委員会、自治体の情報セキュリティーを抜本的に見直す考えであることも記載。オンライン上のコンテンツに一律に制限をかけて利活用を阻害するのではなく、必要な制限は何かを吟味した適切なセキュリティーにしていきたいとしている。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、文部科学省では臨時休校中の児童生徒の学習について文書などで通知。4月21日には、家庭での学習やテレワークにおけるICT活用の留意事項について周知している。
今回は、緊急事態宣言後、臨時休校が延長されている学校が相当数生じている状況を受け、ICT活用についてさらに踏み込んだ内容を盛り込んだ。各都道府県教育委員会に対し、速やかに政令指定都市を含む域内市区町村教育委員会に周知するよう求めている。
文書は、「ICTの活用の推奨」「家庭学習の際のICTの具体的な手段」「家庭でのICT活用にあたっての留意点」「その他」の4項目で構成。ICTの活用については、「あらゆる機会にICTを最大限にご活用いただくことが子どもたちの学びの機会の保障に効果的であることから、家庭においてもICTを積極的に活用いただきたい」と明記。平常時の学校設置者や各学校の一律のICT活用ルールにとらわれず、積極的な活用に向け、「現場をもっともよく知る教員が家庭とともにあらゆる工夫を行うよう対応いただきたい」としている。
家庭学習の際のICTの具体的な手段については、家庭でパソコンやタブレット、スマートフォンなどのICT機器を所有している場合は、児童生徒の家庭学習にも活用するよう家庭の理解を得つつ進めることと記載。家庭の通信環境については、Wi-Fi環境などがない場合が想定されることから、各学校に至急把握することを求めている。
学校の端末を持ち帰って活用することが可能な場合は、積極的な持ち帰りを推奨。文部科学省としても今後、端末の持ち帰りに関するガイドラインを公表予定としたほか、「○○学校『タブレット活用のルール』について」と題した持ち帰りルールのサンプルも別紙で示している。
家庭での留意点では、情報セキュリティーの確保、情報モラル、長時間利用による健康への影響などを指摘。教員が自宅などでICTを活用する留意点についても示し、協力を求めている。このほか、アカウントや端末の設定、動画視聴やWebサイトアクセスのためのフィルタリング設定見直し、オンライン会議システムなど各種ツールの積極的活用とセキュリティー確保などについても記している。
文書の最後では、GIGAスクール構想を進める中、今回の緊急時の対応を契機に学校や教育委員会、自治体の情報セキュリティーを抜本的に見直す考えであることも記載。オンライン上のコンテンツに一律に制限をかけて利活用を阻害するのではなく、必要な制限は何かを吟味した適切なセキュリティーにしていきたいとしている。
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