大分で誕生「豊後料理」って何だ 郷土の味を「今風」にアレンジ
大分市で新たな街おこしプロジェクトが実施中だ。新たに作り上げた「豊後料理」という創作料理で市を訪れた人をもてなし、街おこしにつなげようというのだ。
創作料理で街おこしとは、どういうことなのか。まず豊後料理とは、大分市と別府市などの周辺7市町からなる大分都市広域圏の食文化をひもとき、地元の食材を生かして考案された創作料理のことをいう。
「大分産の食材を使用すること」「大分に伝わる郷土料理をアレンジしたメニュー」などいくつかのルールが設けられており、公式サイトでは弁当やコース料理など和洋中問わず豪華絢爛様々な豊後料理が紹介されている。
サイトには併せてガイドブックも掲載されており、豊後料理の楽しめる店舗が写真とともに紹介され、大分産の食材や地元の郷土料理も改めて取り上げている。
食文化生かして和洋中問わず新たな創作料理へ
Jタウンネット編集部は2018年10月25日、「豊後料理」プロジェクトを担当している市農政課農産品流通担当班の佐藤忍さんに話を聞いた。
佐藤さんによれば、大分市で18年11月25日まで開催される国民文化祭や19年の「ラグビーワールドカップ」に向けて、地元へ来る多くの人へ新たな料理でおもてなしをしようという趣旨の町おこしプロジェクトが企画されたのだという。
大分ではかねてより郷土料理として団子とごぼうなどの野菜を煮込んだ「団子汁」や旬の魚の切り身をタレに漬け込み、薬味を添えて食べる「りゅうきゅう」などの料理が広く一般家庭でも親しまれてきた。
今回のプロジェクトでは、そうした地元の食文化を生かしながら、大分産の魚介をのせたパエリアや中華風の味付けとなった団子汁風水餃子などユニークなメニューが新たに考案されたそうだ。
プロジェクトには現在28店舗が参加。10月1日から11月30日までの期間で、それぞれの豊後料理を提供している。期間は11月末で一旦終了となるが、19年のラグビーW杯にあわせ再開される予定だ。また、今回の期間終了後も継続的に豊後料理を提供したいという参加店舗も多いそうだ。
「豊後料理を知ってもらって、より多くの人に食べてもらえたら」(佐藤さん)
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