ラグビー京産大11度目「準決勝の壁」 広瀬監督就任5季目へ「アイデンティティーを大切にしながら進化」

2025年1月3日(金)10時24分 スポーツニッポン

 ◇ラグビー大学選手権 準決勝 京産大19—31早大(2025年1月2日 東京・国立競技場)

 準決勝2試合が行われ、京産大は19—31で早大に敗れ、初の決勝進出を逃した。序盤から反則を繰り返して流れを失い、計7トライを許した。終盤の3トライも及ばず力負けを喫し、11度目の挑戦となった準決勝の壁を破れなかった。帝京大は34—26で明大を下し、4連覇に王手。13日に秩父宮ラグビー場で行われる決勝は早大—帝京大となった。

 立ちはだかる壁を、またも乗り越えられなかった。濃紺のセカンドジャージーで臨んだ京産大の選手たちが、ノーサイドのホイッスルと同時に肩を落とした。早大に19—31。スコア以上の実力差を見せつけられ、4大会連続11度目の挑戦となった準決勝で屈した。元日本代表の広瀬佳司監督は「立ち上がりからプレッシャーをかけられて反則とミスを繰り返して、ことごとくトライにつなげられた」と振り返った。

 体重129キロのPR川口を今大会初めて先発起用してセットプレー勝負に出たが、自慢のスクラムで反則を連発。確実にトライを重ねる早大に対し、攻め込んでも取りきれない。関西リーグでトライ王となったNo・8ポルテレは前日の練習で左太腿裏肉離れを発症。強行出場しながらも、ノートライに終わり試合後は涙を流した。

 スクラムやモールといったFW戦の強さを伝統としてきた京産大。3年前の準決勝では早大に1点差と迫りながら、最近2大会は関東勢に完敗した。セットプレー、そして留学生を封じられた時のアタックは一つの課題で、この日の試合後に共同主将のFB辻野は「いろんなラグビーに触れるのは京産大に必要なのかな」と率直な思いを口にした。

 一方で、来季も指揮を執る予定の広瀬監督は「アイデンティティーを大切にしながら進化していくのは大切。そこはぶれずにやっていきたい」と今後を見据えた。初の決勝、そして悲願の日本一へ——。京産大らしさを貫きつつ、新たな強みも追い求める。

スポーツニッポン

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